香港デイリー 4/19
ハンセン指数 ▲2.28% 大幅反落
19日の香港市場~休場明けのハンセン指数は4日ぶりの大幅反落
ハンセン指数 21,027.76 pt (▲2.28%)
中国本土株指数 7,167.67 pt (▲2.95%)
レッドチップ指数 4,054.35 pt (▲1.48%)
売買代金 1,155億9百万HK$(前日989億1百万HK$)
休場明けの香港市場は大幅反落で取引を開始した。米国時間をはじめインフレ懸念が頗る警戒される米国市場では、米国債金利が上昇、米10年債金利は2.88%まで急伸と3年4カ月ぶりの水準、期近である米2年債金利は夜間時間で2.5%を上回り米国の利上げの水準を織り込む推移まで拡大している。日米金利差も同時に意識され、ドル円相場は20年ぶりに128円台を付けた。米FRBは5/4のFOMCで0.5%の利上げと保有資産を減らす量的引き締めを決める見通しであり、より一層、金利拡大差につながる可能性が高い。
香港が休場が続く中、中国経済指標がいくつか発表された。18日に公表された3月の小売売上高は前年同月比で3.5%減少し、市場予想の3.0%減を上回り、20年7月以来のマイナス成長となった。同日に発表された中国1-3月GDP成長率でも前年比で4.8%増加し、市場予想の4.4%を上回るも、足元のロックダウンの影響で購買欲の低下が続いている。サービス業の生産指数は前年比0.9%低下、20年4月以来のマイナス成長。「ゼロコロナ規制」が足かせとなり、4~6月の経済成長はさらに減速するとの見方が増えている。
15日中国人民銀行は、市場の期待通り金融緩和の路線で進め、銀行の預金準備率(RRR)を25ベーシスポイント引き下げると発表した。4月25日から実施。ただ下げ幅が予想に届かなかった反面もあり、失望から株価反映は難しい状況だ。20日には中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート1年・5年)を予定し、踏み入った金融緩和を実地するかどうかに注目が集まる。
休場2日明けの香港市場は大幅反落し、一時は節目の21,000pt割れ、ハンセン指数は2.28%安、ハンセンテック指数は3.79%安と構成銘柄は前面安の様相となった。動画配信のビリビリ(9626)10.9%安、高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)9.5%安、ソフトウエアの明源雲集団HD(909)6.0%安が売られた。その他、フードデリバリーの美團(3690)%5.9安、アリババ(9988)4.1%安、スマートフォンのシャオミ(1810)3.5%安が軟調。ハンセン構成銘柄では招商銀行(3968)が大幅安11.4%安、前日、社長を 9年近く務めた田恵宇氏が辞任したと発表した。田氏が辞任した理由は明らかにされておらず、突然の解任を受け同社株が売られた。消費関連株も安く、中国スポーツ用品の李寧(2331)7.2%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏體育(2020)5.2%安と下げた。
構成銘柄
LINK REIT | Link REIT | 0823.HK | 2.29% | 不動産 |
MTR CORPORATION | 香港鉄路 | 0066.HK | 1.07% | 地下鉄 |
PETROCHINA | ペトロチャイナ | 0857.HK | 0.98% | 石油関連 |
ALI HEALTH | 阿里健康 | 0241.HK | ▲6.04% | 医療サービス |
ANTA SPORTS | 安踏體育 | 22331.HK | ▲7.27% | スポーツシューズ生産・販売 |
CM BANK | 招商銀行 | 3968.HK | 11.46% | 商業銀行 |