ハンセン指数は2日続落、4月の中国ローンプライムレートは据え置き

香港デイリー 4/20
ハンセン指数 ▲0.40% 2日続落

20日の香港市場~ハンセン指数は2日続落

ハンセン指数 20,944.67 pt (▲0.40%)
中国本土株指数 7,098.29 pt (▲0.97%)
レッドチップ指数 3,976.20 pt (▲1.93%)

売買代金 980億3百万HK$(前日1,155億9百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

20日IMFは四半期毎に発表する世界経済見通しについて、ウクライナ侵攻による原油をはじめインフレ懸念から2022年の実質成長率を3.6%と前回1月の予測から0.8ポイント引き下げた。2023年についても前回から0.2ポイント引き下げ3.6%とロシアのウクライナ侵攻や資源高を受け、各国の利上げが経済の停滞を促す見方を示した。中国の22年GDPについても成長率は4.4%と人民代が掲げる目標の5.5%を下回る結果となっている。

中国GDPの推移

中国人民銀行は20日、4月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の据え置きを決定した。1年物、5年物は双方、3ヶ月連続の据え置きとなった。市場では4月の預金準備率の引き下げに続いて、貸出金利に対しても引き下げが市場では予想されていたが、裏切られた結果となった。中国本土の新型コロナウイルス新規感染者数は減少しつつあり、一部の工場では稼働が再開されつつあるも、ロックダウンの影響により消費動向を含め中国経済の景気回復は厳しい。前日のIMFを含め米銀などは中国の見通しについて非常に厳しい見通しを示しており、Bank of Americaは中国のGDP成長率見通しを、4.8%から4.2%に引き下げ、弱気シナリオでは3.5%の水準までの低下をみている。

ローンプライムレート(LPR)

ハンセン指数は2日続落、不動産をはじめハンセン構成銘柄は二日続落した。不動産関連が主導して相場を押し下げ、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098)10.7%安、中国不動産開発大手の碧桂園(2007)6.3%安、不動産セクターの中国海外発展(688)6.0%安、その他、ガラス基板メーカーの信義光能HD(968)7.6%安となった。金融関連も売られ、昨日トップの辞任で大幅安となった商業銀行の招商銀行(3968)4.9%安、石油関連では中国海洋石油(883)4.1%安、ペトロチャイナ(857)2.9%安と売られた。反面、アフターコロナ銘柄が買われ、外食や酒造、カジノなどが上昇した。香港は夜間での外食が21日から3カ月半ぶりに解禁、映画館やジムなど娯楽施設がオープンするなど、コロナ規制が一部で緩和される状況となっている。

個別銘柄

LI NING李寧2331.HK4.38%中国スポーツ用品
SHENZHOU INTL申洲国際集団HD2313.HK3.46%中国ニット衣料
WH GROUP万洲国際0288.HK3.42%豚肉生産
     
CHINA RES LAND華潤置地1109.HK▲6.86%中国政府系デベロッパー
XINYI SOLAR信義光能0968.HK▲7.62%ガラス生産
CG SERVICES碧桂園服務6098.HK▲10.67%不動産管理サービス

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