ハンセン指数は3日続伸、中国景気対策期待から幅広い銘柄が買われる

香港デイリー 4/14
ハンセン指数 +0.67% 反発

14日の香港市場〜ハンセン指数は3日続伸

ハンセン指数 21,518.08 pt (+0.67%)
中国本土株指数 7,385.58 pt (+0.97%)
レッドチップ指数 4,115.29 pt (+1.49%)

売買代金 989億1百万HK$(前日1,002億1百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

14日のアジア市場は堅調、米長期金利の上昇一服でハイテク株を中心に相場を支えた。前日、中国の李克強首相は銀行準備率引き下げを示唆、当局の金融緩和期待や景気刺激策への期待が投資家心理を支えた。中国の預金準備率は昨年2回の引き下げを行っており7月、12月にそれぞれ50bpsの引き下げを実施している。中国では部分的にロックダウンの一部解除を行った上海で新規感染者の拡大が連日、過去最多を更新しているだけに経済再開の目処は不透明な環境が続いている。中国のロックダウンが長期化する恐れもあり景気後退のリスクはなお高い模様だ。

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Banks’ reserve requirement ratio (RRR)

14日の香港マーケットは後場から上げ幅を拡大し3日続伸した。火鍋チェーンの海底撈國際(6862)が3日連続でハンセン指数の首位上昇率となり、3日で約24%近く上昇した。不動産管理サービスの碧桂園服務(6098)6.4%高、中国スポーツ用品の李寧(2331)5.7%上昇した。ハイテク関連も上昇、ハンセンテック指数は1.2%高、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347)6.6%、自動車関連も買われ、中国自動車の小鵬汽車(9868)5.8%、BYD(1211)4.7%、理想汽車(2015)3.5%といったセクターが上昇した。一方、アリババ(9988)が3%強安、アリババ の創設者である馬雲のアントグループが他の金融機関や国営企業との取引について中央規律検査委員会が調査していると報道されたのが材料となった。香港は明日からイースター連休(15〜18日)を前に売買代金も減少、1日の売買代金は1,000億香港ドル割れとなった。

個別銘柄

HAIDILAO海底撈國際6862.HK10.0%火鍋チェーン
CG SERVICES碧桂園服務6098.HK6.46%不動産管理サービス
LI NING李寧2331.HK5.70%中国スポーツ用品
     
JD-SW京東集團9618.HK▲0.61%Eコマース
BOC HONG KONG中銀香港2388.HK▲0.83%銀行
BABA-SWアリババ集団9988.HK▲3.04%Eコマース中国最大手

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