香港デイリー 4/8
ハンセン指数 ▲1.23% 反落
8日の香港市場〜香港市場は3日ぶり反発
ハンセン指数 21,872.01 pt (+0.29%)
中国本土株指数 7,490.37 pt (▲0.07%)
レッドチップ指数 4,112.21 pt (+1.93%)
売買代金 1,031億3百万HK$(前日1,173億3百万HK$)
8日のアジア市場は前日比でもみ合う展開、前日の米国市場でもFRBの金融引き締めが景気を冷やすとの警戒感から、NYダウ平均は一時300ドル超まで売られた。米10年債金利は一時2.67%台まで上昇、3年ぶりの高値水準となった。米国の主要銀行株で形成されるKBW銀行指数は昨日まで7日連続で続落、FRBの急ピッチな資産圧縮と金利上昇を背景に、米国経済の先行きに対してリセッションを織り込む動きが見られ、銀行株を含め金融株の下落が目立つ。積極的な金融引き締めを進めることへの警戒感は根強く、投資家は先行きの株価上昇に確信を持てないことも8日の市場の上値を抑えたと考えられる。
8日の香港市場は下落で始まるも引けにかけて下げ幅を縮小、ハンセン指数は0.29%高で3日ぶりに反発した。不動産セクターが相場を牽引、中国経済対策の期待感が相場を支える流れとなった。禹洲集団(1628)が17.5%高、龍光集團(3380)7.5%高、不動産管理サービスの碧桂園服務(6098)5.1%高、中国海外発展(688)3.6%高が上昇した。ゼネコン関連も中国当局のインフラ投資の期待から上昇、中国中鉄(390)が7.3%高、中国鉄建(1186)が7.1%高となった。中国当局については積極的な金融緩和をほのめかす発言が続いており、4月に預金準備率の低下、金利の引き下げといった具体的な政策が発表されるか注目が集まる。そのほか保険関連、石油セクターも上昇した。一方、ハンセンテック指数は1,1%安、連日で他指数を大幅にアンダーパフォームした。中国サイバースペース管理局は、2022年12月までIT企業に対して規制する仕組みを開始すると発表した。3月30日には同局はオンライン放送の営利活動をさらに規制する計画をしているとコメントしていた。動画配信プラットフォームのビリビリ(9626)は7.3%安、動画投稿アプリの快手(1024)2.4%安と関連銘柄が下落、そのほか高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)、ソフトウェアのキングソフト(3888)が下落した。
個別銘柄
CG SERVICES | 碧桂園服務 | 6098.HK | 5.11% | 不動産管理サービス |
ENN ENERGY | 新奧能源 | 2688.HK | 4.11% | 中国民間ガス供給業者 |
CHINA OVERSEAS | 中国海外発展 | 0688.HK | 3.68% | 不動産セクター |
AAC TECH | 瑞声科技 | 2018.HK | ▲2.91% | 小型電子部品メーカー |
LI NING | 李寧 | 2331.HK | ▲4.95% | 中国スポーツ用品 |
ANTA SPORTS | 安踏體育 | 2020.HK | ▲5.24% | スポーツシューズ生産・販売 |