香港デイリー 3/17
ハンセン指数 +7.04% 大幅高
17日の香港市場〜ハンセン指数は連日ぶりの大幅高
ハンセン指数 21,501.23pt (+7.04%)
中国本土株指数 7,407.57 pt (+7.52%)
レッドチップ指数 3,912.90 pt (+6.04%)
売買代金3,009億6百万HK$(前日3,097億9百万HK$)
前日の米国市場は3指数揃って続伸。ハイテク比重が高いナスダック指数は今年最大の上げを記録した。米連邦準備理事会(FRB)は16日、短期金利の目標を0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げることを決定。コロナ直面で大幅な金融緩和から2年ぶりのゼロ金利解除となった。22年はさらに3月を含めて計7回利上げすると予想されている。次回5月の会合ではパウエル氏は約9兆ドルに膨らんだFRBの保有資産を減らす量的引き締めに取り組む姿勢も示しており、インフレの歯止めとなるかが焦点と考えられる。今回の利上げは事前の予想通りの結果も米長期金利は反応、米10年債金利は一時2.2%を超え、コロナ前の19年7月ぶりの水準まで上昇した。一方、懸念されるのがドル円相場だが、ドル円は一時119円/ドルまで上昇し約6年ぶりの高値となった。明日に控える日銀決定会合は緩和策継続の動きでありスプレッドは更に拡大する可能性が高い。
17日香港金融管理局は政策金利を0.25%引き上げて0.75%とした。前日の米国が金利を引き上げたことに対応して、現在のフェデラルファンド金利の目標範囲に50ベーシスポイントを加えたレートを設定している。2018年12月以来の最初の利上げとなった。今年残りの6回の会合でも米国同様に利上げの可能性が高く、2023年末までに2.8%まで達する可能性がある。今後も米国との米金利に合わして金利を維持する。
本日の香港市場は昨日に続いて大幅高となり、ハンセン指数は2日連続1000ptの上昇となった。週初めに2日で2000pt下げたのを帳消しとし、株価はV字回復で大幅続伸となった。ハンセンテック指数も同様に7%強高、昨日の劉鶴副首相の「市場に有利な政策を積極的に打ち出す」という発言が市場に好感を与えた。ハイテク株が連日の大幅高となり、ソフトウエアの明源雲集団HD(909)+42%、高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)+32%、米国重複上場も連日大幅高となり検索大手の百度(9888)+16.1%、動画配信のビリビリ(9626)+15.9%、流通のJD.Com(9618)+15.8%と続伸。セクターでは不動産関連が躍進し、碧桂園服務(6098)、カントリーガーデン(2007)、不動産開発の龍湖集團(960)が上昇、医薬品セクターも買われバイオ医薬品開発の薬明生物技術(2269)、中国生物製薬(1177)、外食関連、カジノといった銘柄も買われた。
個別銘柄
CG SERVICES | 碧桂園服務 | 6098.HK | 30.42% | 不動産管理サービス |
COUNTRY GARDEN | 碧桂園(カントリー・ガーデン) | 2007.HK | 28.40% | 中国不動産開発大手 |
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | 19.78% | バイオ医薬品開発 |
HENGAN INT’L | 恒安国際集団 | 1044.HK | 0.12% | 紙製サニタリー用品最大手 |
XINYI SOLAR | 信義光能 | 0968.HK | ▲0.28% | ガラス生産 |
GEELY AUTO | 吉利汽車 | 0175.HK | ▲0.34% | 民間自動車メーカー |
香港初SPACは明日上場へ
香港初のSPAC企業、Aquila Acquisition Corp(新規上場番号:07836)は 明日(18日)に正式に上場される予定。オファー内容は合計99人のプロ投資家に割り当てられたと発表した。クラスA株1株あたり10香港ドルのクラスA株の発行価格に基づいて上場予定となっている。