香港デイリー 4/29
ハンセン指数 +4.01% 4日続伸
29日の香港市場~ハンセン指数は4日続伸
ハンセン指数 21,089.39 pt (+4.01%)
中国本土株指数 7,298.69 pt (+5.49%)
レッドチップ指数 3,926.53 pt (+1.53%)
売買代金 1,651億2百万HK$(前日1,057億5百万HK$)
今週の米国市場はボラティリティの高い相場が続く。前日のナスダック総合指数は+382.6pt高の+3.06%と一昨日の3.95%安から急回復。米国では決算企業の結果が相場の方向転換を左右する流れが続く。28日引け後では決算を発表したAMZNが市場予想のEPSを下回り時間外で▲12%、AAPLの決算については予想を上回るもQ3見通しについて具体的な数字は避けて慎重なコメントを出した。ナスダック先物も1%安の水準まで戻している。
29日の香港市場は4日続伸、米中交渉の進展期待が高まり中国ハイテク株は急反発した。ハンセンテック指数は一時10%を超え、前日比9.96%高。中国共産党の最高意思決定機関である政治局会議(Politburo)が開催され、インターネット・プラットフォーム経済の健全な発展を促進するための施策の導入を宣言、連休明けにはプラットフォーマー招集会議を行うことを発表した。劉鶴副首相は30日にも経済学者と会合を開き、メーデー連休明けの5月6日にもインターネット企業との会議を開くと考えられる。成長促進のため景気刺激策を強化すると言明したことが中国株式市場の材料となった。また報道によると、中国と米国は米国上場の中国企業の「上場廃止リスト」に対する監査協力について、中国は米国の監査規制当局との交渉にも進展が見られたことも材料となった。直近では22日、外国企業説明責任法(HFCAA)に抵触する上場企業の廃止リストに17社が追加されている。
ハンセンテック銘柄は全ての構成銘柄が上昇、高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)18.2%高、医療サービスの阿里健康(241)12.9%高、AI技術大手のSensetime(0020)12.6%高。大型株は続伸、検索大手のアリババ(9988)15.6%高、Eコマースの京東集団(9618)15.6%、電子商取引 プラットフォームの美團(3690)15.5%高、テンセント(700)11.0%高と急反発となった。同指数は4月高値の1,128 の水準まで迫る勢い。
ハンセン指数も大幅高となり4日続伸。先述したハイテク銘柄中心に加え不動産、外食、カジノなどの消費関連株が上昇した。今週、大幅な売りが続いた人民元も一服、前日には一時1ドル=6.68元と2020年11月以来の安値まで急速に売りが先行するも、中国経済対策の期待感が強まる流れから一服した。
個別銘柄
BABA-SW | アリババ集団 | 9988.HK | 15.6% | Eコマース中国最大手 |
JD-SW | 京東集團 | 9618.HK | 15.6% | Eコマース |
MEITUAN-W | 美團 | 3690.HK | 15.5% | 電子商取引 プラットフォーム |
POWER ASSETS | 電能実業 | 0006.HK | ▲2.49% | 電力 |
WH GROUP | 万洲国際 | 0288.HK | ▲2.67% | 豚肉生産 |
HANG LUNG PPT | 恒隆地産 | 0101.HK | ▲5.05% | 不動産 |