休場明けのハンセン指数は5日続伸、金融・不動産セクターが相場を牽引

香港デイリー 5/3
ハンセン指数 +0.06% 5日続伸

3日の香港市場~ハンセン指数は5日続伸

ハンセン指数 21,101.89 pt (+0.06%)
中国本土株指数 7,267.25 pt (▲0.43%)
レッドチップ指数 3,959.41 pt (+0.84%)

売買代金 1,067億0百万HK$(前日1,651億2百万HK$)

ハンセン指数(HSI Index)

米国市場は先週末の米指数の大幅反落から持ち直し、NYダウは84ドル高と小幅に上昇、ナスダック総合指数は1.63%高と先週末の4.17%安から戻した。米国では大型ハイテク株の決算が一巡、AMZNをはじめ一部のGAFAは大幅調整と見通しについては一部、不透明が高まった。4月のナスダックは月間でのパフォーマンスが▲14.06%とリーマン危機以来の下落率となった。また今週からは再び米国の経済指標に注目が集まる。4日水曜には米FOMCを終え、米金利引き上げがどれくらいの水準になるか(一部の見通しは50bpsを織り込み)そして、もし50bpsの引き上げの場合、反対票にどれくらい集まったかなどが注目される。米債券市場は事前に反応し、米10年債金利は3年半ぶりに3%の大台を突破するなど金利上昇圧力はなお続く。

米10年債金利は3%を超える

3日の香港市場は小幅に続伸、ハンセン指数は5日続伸となった。中国市場は4日まで休場、5日から通常取引される。連休中、中国4月PMIが発表され、中国製造業PMIは47.4(予想48 前回49.5)、中国非製造業PMIは41.9(予想46 前回48.4)と双方、予想から大幅に下振れパンデミック以来の低水準となった。足元の経済状態はコロナ政策による制限規制により不透明が高まっている。一方、中国当局は成長促進のため景気刺激策を強化すると言明していることもあり株売りの反応は限定的となった。

Image

ハンセン構成銘柄では金融株が堅調、中銀香港(2388)4.7%、同社は第1四半期決算を発表し引当前営業利益は7%増加、HSBC(0005)2.2%、保険大手の中国平安保険(2318)1.4%と堅調。そのほか不動産セクターが上昇、広東省の梅州政府は、1軒目の住宅購入時の頭金比率引き下げを発表など一部の都市での不動産規制の緩和が出ている。不動産セクターの中国海外発展(668)3.8%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109)3.8%高、不動産開発の龍湖集團(960)3.2%高と躍進。一方、先週大幅反発したテック株が失速、ハンセンテック指数は1.38%安となった。アリババ(9988)の株価は一時9%以上下落した後、1.7%安、「Ma」が国家安全保障を危険にさらした疑いで杭州国家安全保障局に逮捕され、アリババの創設者であるジャック・マーと人々に疑われたことが材料になった。京東集団(9618)5.9%安、ビリビリ(9626)5.6%安、そのほか自動車セクターが下落した。

個別銘柄

BOC HONG KONG中銀香港2388.HK4.71%銀行
CHINA OVERSEAS中国海外発展0688.HK4.09%不動産セクター
XINYI GLASS信義玻璃0868.HK3.96%ガラス大手
     
SINO BIOPHARM中国生物製薬1177.HK▲4.33%バイオファーマー
XIAOMI-W小米(シャオミ)集団1810.HK▲4.42%中国電機メーカー
JD-SW京東集團9618.HK▲5.94%Eコマース

関連記事