香港デイリー 3/25
ハンセン指数 ▲2.47% 反落
25日の香港市場〜ハンセン指数は2日続落
ハンセン指数 21,404.88 pt (▲2.47%)
中国本土株指数 7,283.92 pt (▲3.24%)
レッドチップ指数 3,932.60 pt (▲1.47%)
売買代金1,475億7百万HK$(前日1,773億4百万HK$)
前日の米国市場は3指数揃って上昇、朝方発表された米失業保険申請件数は市場予想を下回り18.7万件と52年ぶりの低水準となった。引き続き米国では堅調な経済動向を示すデータとなった。来週1日には3月の米雇用統計を控え、更に持続的な経済成長を示すデータが発表されることが期待される。米国の利上げ織り込みも進み、米10年債金利は低下、24日に開かれたG7ではロシアへの追加の経済制裁を示唆する動きも見られたが原油先物は一服、日柄ごとの騰落が続く。
25日のアジア市場は日経平均がプラス圏で引け9連騰となったもの、中国指数は前面安となった。香港市場は本格的に決算発表を迎え業績相場が続く。本日引け後に決算を発表するフードデリバリーの美團(3690)は8.1%安、提携店からのデリバリー徴収費の引き下げを政府から指示されており見通しについて不透明であることが材料となった。引け後の前四半期の損失は57.9億元になると予想されている。また同指数の構成銘柄であるハンセンテック指数4.98%安、ここ直近買われていた銘柄に売りが先行した。動画配信のビリビリ(9626)10%安、Trip .com(9961)9.2%安。JDドットコム(9618)傘下のJDロジスティクス(2618)が13.7%安。第3者割当増資計画を打ち出したことが売り材料視されている。同社は前日の終値から9.96%割引された価格での発行を決定。JDドットコムも5.2%下げた。自動車セクターも下落し、NIO(9866)は通年ベースで純損失が106億人民元、前年比88.4%増加したことが嫌気され7.1%安、長城汽車(2333)、広州汽車集団(2238)、BYD(1211)といった同セクターも売られた。ハンセン構成銘柄でも前日の決算で上げた火鍋チェーンの海底撈國際(6862)、医薬品の薬明生物技術(2269)が売られ連日の買いには繋がらなかった。一方、金融、保険セクターや石油関連は物色された。
フードデリバリーの美團(3690)は2021年の第4四半期および通年の業績を発表。前四半期の美團の売上高は前年比30.6%増の495億2300万元で、予想の493.2億元とほぼ同じ。調整後損失は前年比174%増の39億3500万元で、予想の57.9億元を下回った。通年の売上高は前年比56%増の1,791億元、予想の1,794億元をわずかに下回った。調整後の損失は155.72億元、2020年の同時期の損失は31.2億元と大きく増加も事前の予想内の数字となった。
個別銘柄
AAC TECH | 瑞声科技 | 2018.HK | 3.28% | 小型電子部品メーカー |
CITIC | 中国中信 | 0267.HK | 3.08% | 銀行 |
HENDERSON LAND | 恒基兆業地産 | 0012.HK | 2.28% | 不動産 |
MEITUAN-W | 美團 | 3690.HK | ▲8.16% | 電子商取引 プラットフォーム |
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | ▲8.35% | バイオ医薬品開発 |
ALI HEALTH | 阿里健康 | 0241.HK | ▲9.18% | 医療サービス |