テンセント増収率は上場以来最低の伸び、ハンセン指数は反落

香港デイリー 3/24
ハンセン指数 ▲0.94% 反落

24日の香港市場〜ハンセン指数は続落

ハンセン指数 21,945.95 pt (▲0.94%)
中国本土株指数 7,528.14 pt (▲1.40%)
レッドチップ指数 3,991.32 pt (▲0.16%)

売買代金1,499億5百万HK$(前日1,773億4百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

前日の米国市場は3指数揃って下落、ウクライナ情勢の緊迫を背景に原油高が続き前日のWTI原油先物は一時5%強まで上昇した。インフレ高進の警戒感が再燃する一方、米金利は反落し相場は金利とコモディティの動きに左右される相場が続く。日本株市場は米国株と対照的に後場の買い戻しから異様な強さをみせ、日経平均は8連騰となった。モスクワ市場においては約1ヶ月ぶりに取引の再開が行われた。ロシアRTS Indexは▲6%で取引が再開されるも、MOEXロシア指数は一時10%を超える大幅高となり主要銘柄の買いが先行した。香港市場では主要企業の決算が本格化し、業績相場を迎えている。

原油先物は再び3月頭の水準まで上昇

24日の香港市場は前日でのもみ合いが続きハンセン指数は0.94%安、3日ぶりの反落となった。ハンセンテック指数が2.9%安、前日に決算を発表したテンセント(0700)5.9%安、市場予想を上回るも売上高は過去最低の成長率となったことで売りが先行した。連日大幅高となったインターネット企業銘柄中心に売られ、電子商取引 プラットフォームの美園(3690)5.8%安、ソフトウエアの明源雲集団HD(909)4.6%安、Eコマースの京東集團(9618)4.1%安が下げた。自社株買いの増額を発表し大幅高となったアリババ(9988)、モバイルのシャオミ(1810)も下げた。セクターでは不動産関連が下げ、不動産管理サービスの碧桂園服務(6098)6.9%安、碧桂園(2007)4.4%安となった。一方、携帯通信キャリアのチャイナモバイル(941)3.0%高、通期決算は8%増益となり、配当の増額が材料となった。火鍋チェーンの海底撈国際HD(6862)9.3%高、通期決算は赤字に転落したものの材料出尽くしとなった。

米国証券取引委員会(SEC)は「上場廃止予定リスト」に中国企業5社から更に1社の追加を決定。ソーシャル・メディアのWeibo(9898)が新たに米国上場廃止リストに追加された。同銘柄は一時4%まで下落も1.7%安。上場廃止の条件を満たしていないことを証明する資料を4月13日までにSECに提出が求められる。外国企業会計法(HFCAA)に基づき、SECは、米国公開企業会計監視委員会が3年間で要求する報告を提出しなかった場合、当企業を取引所から除外する権限を有することとなり上記5銘柄と同様の措置となった。

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個別銘柄

HAIDILAO海底撈國際6862.HK9.36%火鍋チェーン
ENN ENERGY新奧能源2688.HK6.54%中国民間ガス供給業者
WUXI BIO薬明生物技術2269.HK6.27%バイオ医薬品開発
     
CHINA RES BEER華潤創業0291.HK▲6.89%飲料メーカー
CG SERVICES碧桂園服務6098.HK▲6.92%不動産管理サービス
SUNNY OPTICAL舜宇光学科技2382.HK▲8.09%光学部品メーカー

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