ハンセン指数は3日ぶりの反発、決算出尽くしから美團は11%強の上昇

香港デイリー 3/28
ハンセン指数 +1.31% 反発

28日の香港市場〜ハンセン指数は3日ぶりの反発

ハンセン指数 21,684.97 pt (+1.31%)
中国本土株指数 7,396.25 pt (+1.54%)
レッドチップ指数 3,944.80 pt (+0.31%)

売買代金1,343億1百万HK$(前日1,475億7百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

週末の債券市場は米金利上昇を受けハイテク株に売りが先行、米10年債は2019年5月以来の2年10カ月ぶりとなる2.5%台に乗せた。FRBの急ピッチの利上げを織り込み、2年債や5年債など年限の短い国債の利回りほど大幅に上がる傾向も続き、米2年債金利は2.4%を超えた。2022年のFOMCは3月を含めず残り6回開催されるが、この見込みどおりに進む場合、今後の会合で毎回利上げが行われる想定となる。米利上げは2023年以降も引き続き行われる見込みで、2023年のFF金利の中央値は2.8%とまで上昇するともいわれ、より一層、短期債の上昇に拍車がかかる可能性が高い。今週は週末に3月の米雇用統計も控え、焦点は利上げの幅に向いている。先週末、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、今後の利上げ幅について「0.5%の引き上げが適切であれば、そうすべきだ」と語った。経済データを見極めつつ、必要なら大幅利上げも辞さない考えを示すことなど、今後のデータにより一層注目が集まる。

米短期債は21年後半から大幅な上昇が目立つ

28日の香港市場は3日ぶりの反発となった。市場は企業の決算報告がピークを迎える中、予想を上回った銘柄群などが物色され指数を押し上げた。ただ週明けは中国の新型コロナウイルス感染再拡大が不安視された。上海は本日の今朝5時から突然半閉鎖都市を発表、東部は4月1日午前5時まで実施。西部についても4月1日から4日間の封鎖を行う。中国は1日当たり感染者数が過去最多を更新する中、25日に合計5600人だったと発表した。経済活動の停滞が懸念されていることもあり、原油先物の上昇は一服した。

ハンセンテック指数は2.6%と躍進、先週決算を発表したフードデリバリーの美團(3690)は11.5%と大幅上昇、提携店からのデリバリー徴収費の引き下げを政府から指示されているなど不安視されていましたが、前四半期の損失は39.4億元と58億元の市場予想を下回ったことから材料出尽くしで買われた、前日の2日で14%近く下げていた。そのほか動画投稿アプリの快手科技(1024)6.0%高、オンライン医療のJDヘルス(6618)5.4%高が上昇。石油関連もしっかり、シノペック(0386)は昨年1.14倍の収益を上げ、10年ぶりの高値を記録し4.0%高、CNOOC(883)3.7%高、石炭生産の中国神華能源(1088)が9.4%、4年ぶりの高値を記録し昨年の売上高が44%増額したことが材料となった。その他、ハイテク株、インターネット株も買われ先週末売られた銘柄が上昇した。

個別銘柄

MEITUAN-W美團3690.HK11.55%電子商取引 プラットフォーム
HAIDILAO海底撈國際6862.HK5.53%火鍋チェーン
NTES-S網易9999.HK5.39%オンラインゲーム
     
MENGNIU DAIRY中国蒙牛乳業2319.HK▲1.92%飲料メーカー
ANTA SPORTS安踏體育20291.HK▲2.03%スポーツシューズ生産・販売
SHENZHOU INTL申洲国際集団HD2313.HK▲3.54%中国ニット衣料

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