ハンセンテック指数が一時3.3%安、米露首脳会談報道から下げ幅縮小も

香港デイリー 2/21
ハンセン指数▲0.65% 2日続落

21日の香港市場~米露首脳会談報道から下げ幅縮小も

ハンセン指数 24,327.71 pt (▲1.88%)
中国本土株指数 8,537.97 pt (▲1.99%)
レッドチップ指数 4,338.24 pt (+1.09%)

売買代金 1,437億4,940万HK$(前日1,262億1,790万)

ハンセン指数(HSI INDEX)

週明け21日の香港市場は引き続き下値を探る展開が続く。21日、米政府はバイデン米大統領が条件付きで、プーチン露大統領と協議することで合意したと報道。この報道はフランス政府による発表だが”侵攻が無ければ”という条件付きでの了承に加え、会談時期については未定であり緊張が緩和したわけではない。足元は木曜日ヨーロッパで開催されるブリンケン米国務長官-ラブロフ露外相の会談で米露首脳会談が決定される見通しとなりそうだ。
21日は米国休場(プレジデントデー)に加え先週末の株安の流れが続き、ハンセン指数は2日続落。特にハンセンテック指数は大きく売りこまれ、他の指数を大きくアンダーパフォーム▲2.78%。指数除外となったクラウドサービスのウェイモブ(2013.HK)▲9.79%、自動車取引サイト運営のオートホーム(2518.HK)▲5.22%が大幅安。オンライン医療サービスのJDヘルス・インターナショナル(6618.HK)▲5.33%といった指数組み入れ期待が高かった銘柄も大きく下げた。一方、ハンセン指数に新たに組み込まれる予定のパソコン世界大手LENOVO GROUP (0992.HK)+5.38%、ハンセン科技指数に組み入れが決まった画像処理ソフト中国最大手のセンスタイム・グループ(0020/HK)+6.78%と大幅高となった。
ハンセン指数の個別銘柄では21年度の純損失を発表した火鍋チェーンの瑞声科技(2018.HK)が大幅安、そのほか中国当局がネット企業を中心に、産業統制に再び動いているとの背景から中国系ハイテク企業(騰訊(0700.HK, アリババ集団(9988.HK))、先週末売り波及に繋がったフードデリバリーの美團(3690.HK)、セクターでは不動産、カジノ関連も弱い相場となった。今週も引き続き地政学リスクを巡る展開が続きそうだ。

個別銘柄

TECHTRONIC IND創科実業0669.HK2.40%電動工具メーカー
CHINA RES BEER華潤創業0291.HK2.30%飲料メーカー
ANTA SPORTS安踏體育2020.HK2.25%スポーツシューズ生産・販売
     
MEITUAN-W美團3690.HK▲3.98%電子商取引 プラットフォーム
TENCENTテンセント0700.HK▲5.23%インターネットメディア
HAIDILAO海底撈國際6862.HK▲5.54%火鍋チェーン

【ハンセン指数組み入れ銘柄】

LENOVO GROUP (00992.HK) +5.38%
NONGFU SPRING (09633.HK) +0.52%

【中国本土株指数組み入れ銘柄】

Adding
XINYI SOLAR (00968.HK) +1.66%

delete
EVERG SERVICES (06666.HK) ▲3.97%

【ハンセンテック指数組み入れ銘柄】

Adding
SENSETIME-W (00020.HK) +6.78%
LI AUTO-W (02015.HK) +1.20%
XPENG-W (09868.HK) ▲2.64%

delete
REGAL (00780.HK) ▲3.58%
WEIMOB INC (02013.HK) ▲9.79%
AUTOHOME-S (02518.HK) ▲5.22%

中国本土マーケットは0.004%安で5日ぶりの小幅下落となった。上海総合指数は3490.61 pt、朝方公表された銀行貸し出しの指標となるローンプライムレート(LPR)は、1年物と5年物がそれぞれ前回から据え置かれた内容。連日株価が高値水準だったこともあり、上値は抑えられた結果になったもの、経済対策に対する期待感はなお継続しているようだ。

今週の予定

米国休場(プレジデントデー) 月曜日
ニュージランド政策決定会合 水曜日
韓国銀行の政策決定 木曜日
EIA原油在庫統計 木曜日
ブリンケン米国務長官-ラブロフ露外相 会談 木曜日

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