香港デイリー 4/7
ハンセン指数 ▲1.23% 反落
7日の香港市場〜香港市場は2日続落
ハンセン指数 21,808.98 pt (▲1.23%)
中国本土株指数 7,495.54 pt (▲1.49%)
レッドチップ指数 4,034.23 pt (▲2.06%)
売買代金 1,173億3百万HK$(前日1,342億2百万HK$)
前日の米国市場は3指数揃って下落、米国の金融引き締め加速への警戒感が高まった。FRBは量的引き締めである資産圧縮を5月にも乗り出す。3月に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、前回の倍となるペースで圧縮する計画が明らかになった。資産圧縮については950億ドル/月の削減の見方で参加者がおおむね合意しているとのこと、また前回2017~19年の資産圧縮は月100億ドルで始め、段階的に500億ドルに増やしたが、それを大幅に上回るペースとなった。0.5%利上げも場合によって複数回実施する構え。5日のFRBのブレナード氏の発言に続いてタカ派な発言が続く。米株を含め株式市場は金融引き締めの動きが加速するとの見方が高まっていることも上値を抑える展開が続く。
アジア市場は昨日に続き売り優勢の相場。昨日発表された中国財新サービス業PMIの数字が表すように、中国経済の下振れが懸念される中、中国の李克強首相は昨日、国務院のの議長を務め、実体経済の発展をより効果的に支援するために、さまざまな金融政策ツールを適時に柔軟に使用する必要があると述べた。この措置には金利引き下げ、インフラ整備、不動産規制の緩和が含まれる可能性があるとエコノミストは引用して発表した。しかし一方、具体的な政策発表が全くないことについて、ゴールドマン・サックスは準備預金比率の引き下げや政策金利の引き下げの具体的な慣行について直接言及していないことを指摘している。ゴールドマンサックスはまた、成長の安定化の組み合わせについて、金利と準備率のさらなる引き下げについて、政策金利が10ベーシスポイント、預金準備率が50ベーシスポイント低下すると予想してる。
7日の香港市場は続落、ハンセン指数は2日続いて下落し1.23%安、ハンセンテック指数は2.48%安、連日で他指数をアンダーパフォームした。ソフトウェア、ハイテク株が大幅安、高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)7.9%安、ソフトウエアの明源雲集団HD(909)7.8%安、動画配信の快手(1024)、ビリビリ(9626)がそれぞれ4%強売られた。百度(9988)3.5%安、JD.com(9618)3.2%安と大柄銘柄も軟調。ハンセン構成銘柄では火鍋チェーンの海底撈国際HD(6862)7.1%安、薬明生物技術(2269)5.2%安。自動車関連も幅広く売られ、広州汽車集団(2238)3.7%安、nexteer(1316)4.4%安、東風汽車集団(489)3.3%安、航空株、カジノ株関連も売られた。一方、香港に拠点を置く電力銘柄が上昇し、電能実業(6)、中電HD(2)がそれぞれ0.9%高となった。
個別銘柄
BOC HONG KONG | 中銀香港 | 2388.HK | 1.17% | 銀行 |
CLP HOLDINGS | 中電控股 | 0002.HK | 0.92% | 香港電力大手 |
ANTA SPORTS | 安踏體育 | 2020.HK | 0.91% | スポーツシューズ生産・販売 |
HANG LUNG PPT | 恒隆地産 | 0101.HK | ▲4.54% | 不動産 |
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | ▲5.24% | バイオ医薬品開発 |
HAIDILAO | 海底撈國際 | 6862.HK | ▲7.19% | 火鍋チェーン |