引き続き雇用市場の堅調ぶりを示す
6月2日米国労働省は、雇用統計(5月)を発表した。非農業部門雇用者数は前月比33.9万人増で、事前予想の約20万人増を大幅に上回った。4月の非農業部門雇用者数も29.4万人増と速報値25.3万人増から上方修正された。5月の雇用者数は、広範囲の業種で増加した。特に専門職・ビジネスサービスや政府部門、ヘルスケアでの伸びが目立った。また、雇用者数の伸びは加速したことで、一部に広がっていた、雇用市場のピークアウト期待は後退することとなった。
失業率は3.7%に上昇した。前月は3.4%だった。平均時給は前月比0.3%増で、前月の同0.4%増からは幾分緩和し伸びが鈍化したことが示された。
金利は高めに推移
堅調な雇用統計を受けて、米国債券相場では、利回りが全般に上昇した。政策金利は当面維持され、相対的に高い水準でより長期にわたって維持されるとの見通し強まった。2年米国債利回りは一時4.46%まで上昇した。10年米国債利回りは3.63%。為替相場では、ドルが買い戻され、ドル円レートは、139円台に上昇した。