香港デイリー 5/17
ハンセン指数 3.27% 反発
17日の香港市場~ハンセン指数は3日続伸
ハンセン指数 20,602.52 pt (+3.27%)
中国本土株指数 7,076.80 pt (+3.67%)
レッドチップ指数 3,821.65 pt (+1.29%)
売買代金 1,241億4百万HK$(前日930億2百万HK$)
17日の香港市場は大幅続伸となった。前日の中国・上海の行動規制の解除が投資家心理を上向かせる流れとなった。中国・上海は17日、隔離地域外で新型コロナウイルスの新規感染者が3日連続ゼロとなったことを発表した。上海は7週目に入ったロックダウンの解除に向けた行程表を明確に示し、一部のコンビニエンスストアや薬局の営業は今週再開、ほとんどの移動規制は21日から徐々に解除される見通しだ。一方、首都である北京では新たに52人の感染が確認されるなど、過去約3週間で規制が徐々に強化されているにもかかわらず、ほぼ毎日数十人の新規感染者が報告されている。中国全域の解除については時間がかかる見通しだ。
中国については経済停滞が囁かれる中、中国人民銀行は16日、中期貸出制度(PBOC 1year lending facility rate)の1年物金利を据え置きしたことを発表した。景気急減速を示す材料が増えているにもかかわらず利下げは手控えており、当局は足元の人民元安や資本流出を懸念している可能性は高い。同様に世界的なインフレ影響も中国当局は不安視している面があり、4月の中国CPIは上昇基調が続く。足元は、大規模な金融政策は当面考えられず、20日に発表される中国の実質的金利ローンプライムレート(LPR)も据え置きが予想される。中国当局は雇用やインフラ投資、産業、不動産支援などに向けた対策を相次ぎに発表しているため中国株式市場は先週から底堅い動きが続くが、引き続き大規模な政策の措置が取られるかが注目と考えられる。
ハンセン指数は前日比3.27%高でサポートラインである20,000ptを回復した。ハンセンテック指数は5.78%高で大幅続伸、構成銘柄は全面高の様相となった。中国人民政治協商会議の全国委員会は本日「デジタル経済の持続可能かつ健全な発展の促進」に関する特別協議会を開催した。中国の劉鶴副首相は会議で演説を行う予定であり、内容は明らかにされていないが期待から、午後にはテクノロジー株の上昇が拡大した。またJPモルガンは、テンセントやアリババを含む少なくとも15の中国ハイテク企業の格付けを引き上げ、一連の米中規制当局を受けてハイテク株を巡る不確実性が後退し始めると述べた。Eコマースのアリババ(9988)7.0%高、動画配信のビリビリ(9626)6.9%高が上昇、自動車関連も上昇し長城汽車(2333)11.7%、中国自動車の理想汽車(2015)9.5%高、民間自動車メーカーの吉利汽車(175)8.7%高など。そのほか決算を控え、Eコマースの京東集團(9618)7.4%高、明日決算を控えるテンセント(700)5.3%高で取引を終了した。
個別銘柄
SUNNY OPTICAL | 舜宇光学科技 | 2382.HK | 13.1% | 光学部品メーカー |
GEELY AUTO | 吉利汽車 | 0175.HK | 8.77% | 民間自動車メーカー |
CM BANK | 招商銀行 | 3968.HK | 7.54% | 商業銀行 |
MTR CORPORATION | 香港鉄路 | 0066.HK | ▲0.69% | 地下鉄 |
HK & CHINA GAS | ホンコン・チャイナガス | 0003.HK | ▲0.71% | ガス |
COUNTRY GARDEN | 碧桂園 | 2007.HK | ▲1.02% | 中国不動産開発大手 |