香港デイリー 5/6
ハンセン指数 ▲3.81% 続落
6日の香港市場~ハンセン指数は3日続落
ハンセン指数 20,001.96 pt (▲3.81%)
中国本土株指数 6,809.52 pt (▲4.33%)
レッドチップ指数 3,748.46 pt (▲3.98%)
売買代金 1,178億3百万HK$(前日1,007億3百万HK$)
前日の米国市場は大幅急落、ナスダック総合指数は前日の大幅高を帳消しにし、単日で647.17pt安の4.99%安、約2年ぶりの下落率と再び年初来安値を更新した。昨日から一転、利上げや景気への警戒が再燃し米10年債金利は一時3.10%台まで上昇。5日に発表した米1-3月期の単位労働コストは前年同期比7.2%と40年ぶりの高水準になったことや原油価格が上昇したことがインフレ懸念を彷彿する内容になったと考えられる。また同日、英国イングランド銀行は4回連続で金利を25bps引き上げ、2009年2月以来の最高水準である1%まで到達している。急ピッチなインフレ対策が株式市場のボラティリティを押し上げ、米VIX指数はFOMC声明発表時には25.4台まで低下するも前日に急騰し30台と直近の高値までリスクが高まっている。6日には4月の米雇用統計が発表予定。市場の予想値は40.0万人増加と前月の43.1万人増から一服も、景気回復そして今後のFRBの金融政策に影響も見られることから目先について注目が集まると考えられる。
6日の香港市場は大幅反落、ハンセン指数は3日続落、一時は節目の20,000pt割れとなった。前日にも記載した、米証券取引委員会(SEC)は4日、取引所から上場廃止となる可能性がある企業に中国インターネット通販の京東集団(9618)、動画配信のビリビリ(9626)、ゲーム大手の網易(9999)、石油大手のシノペック(386)など80社以上を追加したことを発表。電気自動車のNIO(9866)は米国市場で15.2%安、香港市場でも11.4%安と大幅急落した。ハンセンテック指数は5.23%安。中国自動車の小鵬汽車(9868)9.8%安。動画配信のビリビリ(9626)8.7%安、主要テック株も大幅反落し、アリババ(9988)6.5%安、京東集団(9618)6.2%安、百度(9888)6.2安。ハンセン構成銘柄も消費関連、不動産など幅広い銘柄が売られ同指数は再び先月の安値まで到達している。前回は20,000ptがサポートラインとなったが、さらに売り圧力が高まるか意識される。
中国人民元は再び安値を更新し、一時6.72元/ドルと20年9月以来の安値まで人民元売りが加速した。中国では上海をはじめ新型コロナウイルス感染者は減少傾向にあるも、現行の対策については行動抑制長期化が警戒されている模様だ。国務院は5日の会議で、「ゼロコロナ」政策を堅持していく方針を改めて支持する姿勢をみせたこともネガティブに働いた。上海総合指数は1.7%安で反落と株式市場は再び安値を模索する展開が続く。
個別銘柄
LENOVO | 聯想集団 | 0992.HK | 2.08% | PC大手 |
POWER ASSETS | 電能実業 | 0006.HK | 0.37% | 電力 |
LINK REIT | Link REIT | 0823.HK | ▲0.14% | 不動産 |
COUNTRY GARDEN | 碧桂園 | 2007.HK | ▲9.66% | 中国不動産開発大手 |
CG SERVICES | 碧桂園服務 | 6098.HK | ▲9.93% | 不動産管理サービス |
CHINA RES BEER | 華潤創業 | 0291.HK | ▲10.30% | 飲料メーカー |