ハンセン指数は4日続落、5週ぶりの安値水準もあり20,000pt付近から下げ幅縮小

香港デイリー 4/22
ハンセン指数 ▲0.21% 4日続落

22日の香港市場～ハンセン指数は4日続落

ハンセン指数　20,638.52 pt (▲0.21%)
中国本土株指数　6,972.38 pt (+0.15%)
レッドチップ指数 3,947.19 pt (+0.65%)

売買代金 1,086億5百万HK$（前日1,200億9百万HK$）

22日のアジア市場は全面安、前日の米3指数が揃って下落したことを受け、引き続き米金利上昇がハイテク株売りを呼んでいる。FRBのパウエル議長は前日、5月のFOMCで「通常の倍の0.5%の利上げを検討する」と発言。「私の考えではもう少し速いペースで動くことが適切だ」と述べた。また野村証券のレポートでは5月に0.5%の利上げ、それ以降の6月、7月は0.75%の利上げの可能性があることを示しており、金融引き締めが強まることへの警戒感がより高まっている。ドル円相場も引き続き円安に振れる場面もみられるが、中国元/ドル相場も中国元売りが続いている。一時1ドル=6.5元と昨年8月の安値付近まで下落した。一部では中国マネーから資金が流出していることも指摘されており、「ゼロコロナ政策」が続く中国経済の先行き不安が高まったこと、また中国当局が経済対策を強める姿勢を示さないことも売りの波及を呼んでいると考えられる。

22日の香港市場は4日続落し、ハンセン指数は大幅反落し一時は20,000pt付近まで下落した後、下げ幅を縮小した。米SECは21日、外国企業説明責任法（HFCAA）に抵触する上場企業の廃止リストに17社を追加した。リストの中には中国自動車の理想汽車（2015）が含まれ3.0%安となった。追加のリスト入りは4月12日以来、5回目となった。

ハンセン構成ではカジノ銘柄で銀河娯楽（27）3.3%安、テンセント（700）2.1%安、電動工具メーカーの創科実業（669）1.7%安が下落。金融関連も売られ、保険大手の中国平安保険（2318）1.8%安、HSBC（5）1.5%安、AIA（1299）1.3%安、中銀香港（2388）1.3%安と弱かった。自動車関連も弱く、小鵬汽車（9868）4.3%安、吉利汽車HD（175）1.6%安と売られた。一方、香港取引所（388）3.9%が上昇、Meituan（03690） は2.6％上昇した。

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