ハンセン指数は2日続伸、原油先物上昇を受けコモディティ関連が上昇

香港デイリー 4/13
ハンセン指数 +0.26% 反発

13日の香港市場〜ハンセン指数は続伸

ハンセン指数 21,374.37 pt (+0.26%)
中国本土株指数 7,314.82 pt (+0.69%)
レッドチップ指数 4,054.80 pt (+1.72%)

売買代金 1,002億1百万HK$(前日1,228億5百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

昨日発表された今週注目の3月米消費者物価指数は前年比8.5%上昇し、約40年ぶりの高水準。一方、食品・エネルギーを除くコアCPIについては結果6.5%と市場予想の6.6%を下回った。伸び率が鈍化したことを受け米長期金利の上昇にも一服感が見られアジア市場は連日の売りから自律反発した。しかし米国主要指数は3指数揃って下落、NYダウ平均は361ドル高まで一時上昇したものの株価はすぐにピークアウトしその後はダラダラと下がる展開となった。中国ではロックダウンについて部分的に緩和したことで需要に楽観的な見方が広がっていたWTI原油先物は再び1バレル当たり100ドルを超えるなどインフレ懸念はなお高い模様だ。アジアの株式市場は引き続き上値が重い展開が続く。

WTI原油先物はCPI発表後、再び上昇

13日の為替市場は再び円相場が下落し、一時1ドル126円台と2002年5月以来およそ20年ぶりの円安ドル高水準を付けたことも市場で話題となった。円安が進む原因として、日米の金利差が指摘、前日のCPI同様に米国の物価上昇が更なる米金利の利上げを織り込む中、日銀の黒田総裁は13日、「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」との見解を改めて示したことも円売りに拍車がかかった可能性が高い。

ドル円相場は20年ぶりに126円を超えた

香港市場はハンセン指数が0.3%高で続伸。依然、中国の新規感染者が拡大する中国は昨日、上海の4割近くの地域を部分的に緩和することを発表した矢先、前日の新規感染者は上海市で26,330人に上り、過去最多を再び更新した。中国上海総合指数は0.8%安で反落するも香港市場はマイナス圏からプラス圏へと粘り強い動き。原油先物の上昇を受けて石油関連が買われ、CNOOC(883)3.6%高、ペトロチャイナ(857)2.0%高、非鉄、石炭といった資源銘柄が堅調。ハンセン構成銘柄では火鍋チェーンの海底撈國際(6862)4.7%、銀行の中国中信(267)2.4%、電池・自動車メーカーの(1211)2.4%高となった。物色については乏しく、前日テック株が牽引した相場からの買いは一服した。

米SECは米国上場の中国企業12社を「上場廃止リスト」に追加。3月の百度(9988)以来の4回目の追加となった。いずれも上場廃止の条件を満たしていないことを証明する資料を5月3日までにSECに提出が求められる。外国企業会計法(HFCAA)に基づき、SECは、米国公開企業会計監視委員会が3年間で要求する報告を提出しなかった場合、当企業を取引所から除外する権限を有することとなり上記5銘柄と同様の措置となった米国上場企業ではあるが米中懸念は高まる可能性があると考えられる。

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個別銘柄

HAIDILAO海底撈國際6862.HK4.70%火鍋チェーン
CNOOC中国海洋石油(CNOOC)0883.HK3.61%石油関連
CITIC中国中信0267.HK2.46%銀行
     
ANTA SPORTS安踏體育2020.HK▲1.97%スポーツシューズ生産・販売
WUXI BIO薬明生物技術2269.HK▲1.99%バイオ医薬品開発
WH GROUP万洲国際0288.HK▲2.13%豚肉生産

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