香港デイリー 3/7
ハンセン指数▲3.87% 市場は大幅急落
7日の香港市場〜大幅急落で2日続落、パンデミック来の安値更新
ハンセン指数 21,057.63 pt (▲3.87%)
中国本土株指数 7,412.59 pt (▲3.57%)
レッドチップ指数 4,105.90 pt (▲1.68%)
売買代金 1,775億9百万HK$(前日1,647億8百万HK$)
7日の株式市場は大幅反落、欧米諸国がロシアからの原油輸入の禁止を検討中と報道が伝わり、原油先物価格は急上昇。ブレント原油先物は一時139ドル/バレル、WTI原油先物は135ドル/バレルまで急伸。金先物は2.000ドル/オンスをブレイクし、パンデミック発生以来の水準まで上昇した。そのほか商品市場が連日の大幅高となり、小麦先物は値幅制限まで上昇、銅先物は史上高値を更新し、一時5ドル/ポンドを突破、石炭価格は昨年来の大幅高となりウクライナ情勢から資源高が続く。世界供給が大幅に不足するとの懸念が台頭する中、インフレと景気停滞が併存するスタグフレーションが引き起こされ、世界経済のリスクは一段と高まっている。
ハンセン指数は大幅反落、一時▲4%強とパンデミックの場中につけた安値を割った。同様にハンセンテック指数は一時▲6%近くまで売られ、引き続き指数は創設以来の安値を更新している。構成銘柄は全面安、飲食の電子商取引プラットフォーム美團(3690.HK)▲11.2%、旅行サイトTrip.com(780.HK)▲9.7%、オンライン医療のJDヘルス・インターナショナル(6618.HK)▲9.4%と大きく下げた。先週決算発表で大きく下げた動画配信プラットフォームのビリビリ(9628.HK)も▲9.7%と引き続き売られた。セクターでは半導体関連も弱く、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347.HK)、ASMパシフィック・テクノロジー(522.HK)、航空関連でキャセイ航空(293.Hk)、中国東方航空(670.HK)、レジャー、自動車関連も大きく売られた。
ハンセン構成銘柄では火鍋チェーンの海底撈國際(6862.HK)▲10.7%、民間自動車メーカーの吉利汽車(175.HK)▲7.7%、カジノ関連でサンズ・チャイナ(1928.HK)▲7.3%が軟調。銀行セクターも大きく売られ引き続き、感染者増加が続く香港市場の経済停滞を懸念する売り続く。
一方、石油や非鉄が強く、ペトロチャイナ(857.HK)+4.4%、中国海洋石油(883.HK)+2.3%。また不動産の一角も買われ先週+6%強上げた碧桂園(カントリー・ガーデン)(2007.HK)が大幅高、不動産セクターの中国海外発展(688.HK)、不動産デベロッパーの長江実業集団(1113.HK)といった銘柄は上昇した。
個別銘柄
COUNTRY GARDEN | 碧桂園 | 2007.HK | 7.08% | 中国不動産開発大手 |
PETROCHINA | ペトロチャイナ | 0857.HK | 4.43% | 石油関連 |
CK ASSET | 長江実業集団 | 1113.HK | 3.19% | 不動産デベロッパー |
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | ▲9.20% | バイオ医薬品開発 |
HAIDILAO | 海底撈國際 | 6862.HK | ▲10.7% | 火鍋チェーン |
MEITUAN-W | 美團 | 3690.HK | ▲11.2% | 電子商取引 プラットフォーム |
本土マーケットも大幅安、上海総合指数は4日続落し3372.86pt、▲2.2%安で引けた。週末開催された全人代では2022 年のGDP目標は5.5%前後と6%下回るのは1991年来。CPIは3%前後を目標と経済成長の引き続き重視する発言となったがアジア株安を受け指数は1月安値水準まで下落となった。