香港デイリー 2/15
ハンセン指数 ▲0.82% 3日続落
15日の香港市場~ウクライナ情勢巡る緊張継続
ハンセン指数 24,355.71 pt (-0.82%)
中国本土株指数 8,528.27 pt (-1.05%)
レッドチップ指数 4,268.60 pt (-0.56%)
売買代金 1,141億3,910万HK$(前日1,138億3,790万HK$)
15日の香港市場は3日続落。グローバルな地政学リスクに加え、香港では新規コロナ感染者が拡大。月曜には2,071人の新規陽性者が確認され前日の1,347人から急増、初めて二千人を超えた。林鄭月娥行政長官は15日の会見で、大規模なロックダウンを実施する計画はないとコメントも金融のハブとして機能の回復はまだ先になりそうだ。
アジア市場の指数もまちまち、15日中国人民銀行は中期貸出制度(MLF)を通じて3,000億元の資金を金融市場に供給した。18日の期日到来分との差し引きでは1,000億元 ($157億)の供給超。金利の水準は据え置きだったが、前月は2020年4月以来の金利引き下げだったこともあり、鈍化する中国経済について回復を促す姿勢は継続のようだ。今後の追加的な金利引き下げは現時点では考えられないが、明日の中国CPI・PPIを見てからの判断によっては状況が変わるかもしれない。金融当局の緩和的な姿勢を好感し中国株は堅調。
香港市場は3日続落。行動抑制は一段と強化され金融セクター中心に銀行・保険株が下落。中銀香港(2388/HK)、中国人寿保険(2628.HK)、中国平安保険(2318.HK)が揃って3%強下落し金融セクターが下げを牽引、WTI原油先物の一服もあり原油関連セクターも揃って下落。
一方、医薬品セクターが上昇、薬明生物技術(2269.HK)が10.0%、その他、前日下落したテック関連・半導体銘柄が上昇した。
個別銘柄(ハンセン指数)
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | +10.0% | 医薬品メーカー |
XINYI SOLAR | 信義光能 | 0968.HK | +4.43% | 太陽光発電セクター |
CHINA RES BEER | 華潤創業 | 0291.HK | +3.72% | 飲料メーカー |
PETROCHINA | ペトロチャイナ | 0857.HK | ▲3.52% | 石油関連 |
SINOPEC CORP | 中国石油化工(シノペック) | 0386.HK | ▲3.58% | 石油関連 |
BOC HONG KONG | 中銀香港 | 2388.HK | ▲4.08% | 銀行 |
中国マーケットは上海総合指数が前日比0.50%高の3446.09 pt。
明日は中国CPI、PPIが発表予定。金利については追加の引き下げは見られなかったものの、指標の内容については今後の動きを捉える上でも注目になりそうだ。
米国では1月のFOMCの議事要旨の発表などを控え引き続き金利動向には注目したいところだ。