WTI原油先物は一時$94.9超え、地政学リスクで市場動揺、資源高へ

香港デイリー 2/14
ハンセン指数 ▲1.41% 2日続落

14日の香港市場~ 地政学リスクで市場動揺

ハンセン指数 24,556.57 pt  (-1.41%)
中国本土株指数 8,618.48 pt  (-1.89%)
レッドチップ指数 4,292.64 pt (-1.80%)

売買代金 1,138億3,790万HK$(前日1,392億4,950万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

14日の香港市場は続落、週末の米国株安に加え、ウクライナ情勢の緊迫度合いが増したことを警戒し、米原油先物は7年5カ月ぶりの高値、WTI原油先物は一時$94.9超え。実際ロシアが侵攻すれば世界生産の1割を占める同国産原油の輸出が制裁によって停滞しかねず、相場は100ドルの大台を突破するとの見方が多い(市場筋)。
香港市場も原油関連銘柄が高く原油生産・掘削といった銘柄が上昇した一方、電子プラットフォームを中心にテック関連株が大幅反落。ハンセンテック指数は連日大幅安▲1.7%。アリババ集団(9988.HK)は2月24日に3QのEコマース事業の決算発表手前、直近1月27日につけた安値から先週は13%回復するも週明けは大幅に売られ、テンセント(0700.HK)、京東集團(9618.HK)、網易(9999.HK)などが揃って3%以上の下落となった。
そのほか連日強かった中国系デベロッパーが大幅反落。保険・証券セクターもさえず先週の上げ幅を帳消しする結果となった。

個別銘柄(ハンセン指数)

PETROCHINAペトロチャイナ0857.HK2.65%石油関連
SUNNY OPTICAL舜宇光学科技2382.HK2.55%光学部品メーカー
CHINA RES BEER華潤創業0291.HK1.85%飲料メーカー
XINYI GLASS信义玻璃0868.HK▲5.05%ガラス加工製品メーカー
CHINA RES LAND華潤置地1109.HK▲5.91%中国政府系デベロッパー
CG SERVICES碧桂園服務6098.HK▲6.71%不動産管理サービス

セクターでは不動産デベロッパーをはじめ、中国保険セクターが反落。中国マーケットは続落。上海総合指数が前日比34.07ポイント(▲0.98%)安の3428.88 pt。

投資家のセンチメンタルは地政学リスクに加え、水曜には中国CPI、PPIが発表予定。今週のレジスタンスは25,000が一つ意識される展開になりそうだ。

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