香港政府が検疫措置を緩和

香港政府が、12月14日から入境時検疫制限・香港内移動要件を緩和しました。日本から香港に来港される際には、ワクチンの完全接種(判断要件はいくつかありますが、ワクチン接種なら2回以上)と香港へのフライト搭乗前24時間以内の検査結果が陰性であることを証明すれば、入境が可能となります。ホテル隔離・自主隔離なども不要となりました。下記内容は、政府発表と香港日本領事館の情報をもとにまとめていますが、来港時には、必ず最新の情報を香港政府のホームページからご自身で確認ください。

1 香港内での移動時の要件緩和について

これまでは香港域内では、レストランや公共施設などに入場する際、LeaveHomeSafe (安心出行)アプリで、各施設のQRコードをスキャンして入退場を記録必要がありましたが、この要件は解除されました。一方で、ワクチン接種を証明するワクチンパスの要件は、引き続き適用されます。該当する施設に入場する場合には、自身のワクチンパスQRコードを提示する必要があります。LeaveHomeSafe (安心出行)アプリ、iAM Smartアプリ、eHealthアプリなどをデバイスにダウンロードしてワクチンパスQRコードが表示できるようにしておくとよいでしょう。紙媒体やスクリーンショットも認められます。

2 香港入境者に適用される制限の緩和

海外又は台湾から香港に入境する者には、3日間の自主医療観察期間が設定され、この間は、ワクチンパスが黄色コードとなり、観察期間が終了するまで、すなわちワクチンパスが黄色の間は、飲食店等への入場が許されませんでした。今回の措置で、黄色パスそのものが廃止されましたので、飲食店への出入りは可能になります。ただし、香港到着時に空港において核酸検査を受検し、空港を出た後は自分の住居やホテルに移動、検査結果が陰性であることを確認してから外出することが許されるということにご注意ください。なお、入境1日目(入境日を0日目としてカウント)から5日目までは毎日迅速抗原検査を実施し、入境2日目には地区検査センター等において核酸検査を受検する必要があります。

3 中国本土に渡航する際の核酸検査について

香港から中国本土に渡航する際に、コントロールポイント(空路及び陸路)において核酸検査を受検する必要がなくなりました。ただし、搭乗前48時間以内の核酸検査の陰性証明書については、引き続き取得が求められます。また、海外又は台湾から香港経由で中国本土又はマカオに入国する際、黄色コードが青色コードに変更されるまで香港に留まる必要がありましたが、黄色コードの取り決めが解除されたことに伴い、同要件も解除されます。

4 定期核酸検査の縮小について

定期的に核酸検査を受検する必要がある対象グループが縮小され、空港職員や隔離施設職員等について、核酸検査を定期的に受検する必要がなくなりました。また、住居を対象とした強制検査についても、徐々に縮小される予定です。

5 自宅隔離者に対する電子リストバンドについて

陽性反応が出て自宅隔離を要求された場合には、隔離者に対して電子リストバンドの配布がされていましたが、これは廃止されます。ただし、自宅隔離中の感染者や濃厚接触者への感染症対策キットの配布は引き続き実施されるとのことです。

関連記事