Life in 香港

香港でもワクチン接種のインセンティブ急増

ワクチン接種にインセンティブ

7月4日に独立記念日を控える米国では、新型コロナウイルスのワクチン接種を積極的に進めている。バイデン大統領は「ワクチンを接種して、ビールを飲もう」と、まるで、ビール会社の宣伝のようなキャッチフレーズで演説もして、ワクチン接種を呼びかけている。バイデン政権は、独立記念日までに米国の成人の70%が少なくとも1回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受けることを目標にしており、企業からは、接種者を対象に様々な特典を付与することが発表されている。ビールの他には、ドーナツの無料配布や無料保育の提供など、インセンティブの提供は様々で、方向感を打ち出したら力を合わせて団結しようとするアメリカの流れの作り方は、見ていて頼もしい。ワクチン接種の実施にしても、ほぼ全米で、薬局でも受けられる仕組みを作ったり、営業時間を延長したりと、官民挙げての態勢を採っている。ハリス副大統領は各州を飛び回って、国民に接種を呼びかけるなどの取り組みも展開し、一大キャンペーンに仕立ててしまうのも米国の特徴だろう。

米国政府の最新のデータによると、少なくとも1回目接種を終えた米国内の成人は65%に迫っており、目標達成は見えてきている。ビール大手のアンハイザー・ブッシュが、無料ビールを提供する条件は、70%のワクチン接種目標が達成されることなので、独立記念日には無料のバドバイザーが大量に配られることになるのだろう。在庫は大丈夫なのだろうか?品不足になって、供給が追い付かず、ビールの値段が上がったりしたら、インフレの引き金に…、などと邪推をするのはやめておこう。

 

香港でもインセンティブ急増

 

さて、香港では、ワクチン接種を接種率が一向に上がっていないことが問題視されている。接種を1回でも受けた人はまだ約2割を超えたくらいで、金融センターとしては、ニューヨークやロンドン、シンガポールの後塵を拝している。

そんな中、話題になっているのは、不動産デベロッパーがワクチン接種者(2回接種完了者)に、抽選で住宅を1軒提供すると発表したことである。市場価格は1.5億円くらいする物件だそうだ。住宅が社会問題化している香港らしい。ただ、当選確率は低すぎるという諦めの声も聞かれる。住宅は、価格が下がることも期待されていたが、一向に下がって来ない。香港では持つ者と持たざる者の格差は大きい。

その他にも、香港の財閥系企業などが、こぞってワクチン接種者への抽選を打ち出した。テスラの電気自動車やiPhone、金の延べ棒、商品券など、インセンティブの発表が相次いでいる。全部抽選ではあるが、貰えるモノは、いかにも香港の人が好みそうなモノが並んでいて興味深い。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は、記者会見でこうしたインセンティブ・プログラムの価値は1.2億香港ドル超と述べ、流れを作りたいようだ。ただ、国家安全維持法の施行など、中国政府の後ろ盾でこわもての顔が目立つ香港政府には、冷ややかな見方もあり、経済界のやることを自分の手柄のように言うなという見方もある。

 

個人的にはワクチンパスポート実現希望

 

こうした奨励策が、効果を挙げつつあることも確かなようだ。現金な香港の人たちの行動パターンも垣間見える。9日の香港政府の発表では、8日に34,600人がワクチンの接種予約を行ったという。

筆者は、今朝、香港政府の推奨するLeaveHomeSafe(安心出行)というアプリにワクチン接種記録機能が搭載されていることを発見した(遅すぎますね)。報道ではなんとなく聞いていたのだが、ああ、これがワクチンパスポートみたいな記録になるのねと、妙に納得して、自分の接種記録表(接種終了時にもらえる紙)についていたQRコードをスマホで撮影して、記録を取り込んだ。2回目の接種は来週。副反応は、2回目の後に出ることが多いと聞くので、やっぱり、ちょっと怖いかも?でも、ワクチンパスポートで、香港域外に自由に出られるようになりたいと思う気持ちの方が強いというのが今の本音!