資産運用

「株式」について考えてみましょう(前編)【金融商品を理解する】

みなさんは、なんらかの形で金融商品に触れていらっしゃるはずです。「投資」商品なんて経験がないという方でも、「保険」などには取り組んでいらっしゃいますし、「年金」や「保険」として皆さんが積み立てたお金は、それらを集める年金機構や保険会社が、機関投資家として運用をしています。つまり、直接・間接の違いはあれど、皆さんの財産は、何らかの金融商品に入れられているのです。

金融商品には、どのようなものがあるのでしょうか? おおまかに分けると株や債券、ファンドや保険に分類できます。では、それらの本質や特徴について、しっかりと理解をしていらっしゃいますか? その理解のためには、それぞれの金融商品の特色として、何が確かで、何が不確かであるかを、整理して理解する必要があります。

 

まず 「株(株式)」とは何でしょうか?

英語では、StockとかEquityとかShareですね。株式は、会社の持ち分(所有)権であり、その会社を株主で共有していることを意味します。1単位のShareは、会社全体を小分けして所有していることになります。逆にいえば、ある会社の株式総数の価値は、会社の価値全体と等しくなり、会社の価値を株主全員で共有(Share)し、株数分が共有して持っている持分を意味します。

 

 

では、「株」の確かなものとは何でしょうか?

それは、会社の実態です。会社には、工場などの不動産を初めとして、従業員、製品の特許や製法など、有形無形の資産をもち、そして、ある程度確実な売り上げや利益を持っています。そして、同業種間で競争力のある企業ほど、利益も増加する可能性が高く、また企業として長期間存続することが期待できます。従って、株式市場で評価される企業価値(株価)は、1年間の収益の何倍から十数倍もの値段になります(この倍数は業種により様々です)。企業収益に対する株価の割合はPER(株価収益率)と呼ばれ、株価の目処値としても使われています。因みに、米国の株式市場では、長期平均の株価収益率は15倍程度です。現在の米国株式の代表的なインデックスであるS&P500種に採用されている企業の株価収益率(PER)は約18倍に達していますので、企業収益がこれから伸びる期待が高い材料が続かなければ、やや割高と言うことが出来ます。