アジア市場

インドネシアでIT企業同士が合併 ~ ゴジェックとトコペディア

インドネシアでIT企業同士が合併 ~ ゴジェックとトコペディア

インドネシアの配車・決済サービス大手のゴジェックと電子商取引大手のトコペディアが合併することを発表した。新会社のCEOはゴジェックの共同最高経営責任者であるアンドレ・スリスツヨ氏で、社名は「ゴートゥー(GoTo)」となるという。

巨大な人口を抱え、人口ボーナスも享受できるインドネシア

インドネシアは、人口が約2.7億人で、世界第4位に位置する。2020年の統計では、15~64歳の生産年齢人口の割合は約71%に達し、2010年の約66%からさらに上昇している。労働人口の多さが経済成長に有利に働くいわゆる「人口ボーナス」が続いている国である。その活力あふれる国で、新会社は、月間アクティブユーザー数が1億人を超えるといわれ、インターネット経済が急速に成長している。また、銀行口座を持つ人の割合がまだ少ないインドネシア市場で、決済サービスでは圧倒的な優位を得ている点は強みであろう。ゴジェックとトコペディアの取引額を合わせると、インドネシアの国内総生産の約2.0%に相当するという。

 

Grabを猛追?

1カ月前には、シンガポールを本拠とする配車サービス競合のグラブ社が特別買収目的会社(SPAC)との合併により上場すると発表した。時価総額は400億ドルとの高い評価がつけられた。インドネシアで誕生する新しい業界の巨人は、どれほどの時価総額の会社になるか注目である。また、インドネシアの市場の大きさと今後の所得や消費の伸びを考えると、市場占有率の高いGoToが、Grabを追い抜く可能性も十分あるのではないだろうか?