Life in 香港

ワクチン接種進まず~ワクチンの有効期限9月に迫る香港

未使用の新型コロナワクチンが積み上がる香港-9月に一部期限切れも??

香港では16歳以上の香港居民(有効なVISAを持ち香港に居住している人を含む)すべての人が無料でワクチンの接種を受けられる。香港政府のウェブサイトから、香港IDで簡単に予約でき、シノバック(中国)・バイオテック(独)ワクチンか、ファイザー(米国)・ビオンテック(独)ワクチンかを選択したうえで、計2回の接種スケジュールを確定させることができる。予約の日時に、香港のテリトリー内29カ所に設置された予防接種センターに行けば、20分程度で接種できる。筆者も6月には接種の予約をしたが簡単だった。

ワクチンを毛嫌い?

香港市民の多くは、ワクチン接種に消極的で、香港のワクチン接種率は人口750万人の11.6%分相当にとどまっているという。香港政府は、ワクチン接種を呼びかけているが、一部ワクチンの期限切れを9月に控えており非常にもったいない事態も考えられるという。

ワクチン接種が進む米国やドイツ、英国などでも、接種に否定的な人々は一定程度いるが、記事では、香港居民が、政府に対する懐疑的な見方を理由に挙げている。ただ、ワクチン接種と政治への不信感、ましてや民主化運動とを結びつけるということには筆者は眉唾だと感じている。
筆者はむしろ、香港が非常に厳しい防疫体制を取っており、新型コロナウイルスの感染はそれほど深刻でないことが第1の理由であると考える。外出も抑制され、香港人の常だった家族やグループでの外食も事実上禁じられたままでは、敢えてワクチンを接種するまでもない。西洋医学への依存度が低いこともあるだろう。街には、東洋医学を専門とする中医も多い環境である。自然の力に依拠し、自らの免疫力を高めることの方が重要と考える香港人は多い。また、政府の制限は、ワクチンを接種しても厳しすぎて、ワクチンを接種するインセンティブが働きにくい。香港入境時の隔離措置は、日本から入国の場合、ワクチン非接種の場合21日間で、ワクチンを接種しても14日間は隔離の義務が待っている。ワクチンパスポートでも認められればという様子見を決め込んでいる人は多いのである。

 

期限切れワクチンは無駄に?

 

期限切れとなるワクチンはどのように扱われるのだろう。香港政府は、東京オリンピックの放映権を電通から購入したという。それならいっそ、東京オリンピック用に、提供して差し上げるというのは、どうだろう。新興国でも必要としているところ、喉から手が出るところもあるだろう。無駄にしないで欲しい。