香港デイリー 2/16
ハンセン指数+1.49% 4日ぶり反発
16日の香港市場~ウクライナ情勢の緊迫後退
ハンセン指数 24,718.90 pt (+1.49%)
中国本土株指数 8,678.94 pt (+1.77%)
レッドチップ指数 4,296.19 pt (+0.65%)
売買代金 1,017億9,020万HK$(前日1,141億3,910万HK$)
16日の香港市場は4日ぶりに反発。ロシアがウクライナ国境周辺から一部の部隊が撤収を始めると発表。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだこともあり、グローバル全体、幅広い銘柄が上昇。ハンセン指数をはじめ主要指数は4日ぶりの大幅反発となった。銀行・保険といった金融株が相場を牽引、WTI原油先物が一服したこともあり幅広い銘柄に買いが広がった。ハンセンテック指数は2.3%、昨年上場した銘柄の上昇が目立ち動画配信プラットフォームのビリビリ(9626.HK)+8.8%、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024.HK)+5.4%。中国大手ITの百度(9888.HK)+3.4%、アリババ(9988.HK)+3.5%といった銘柄が上昇。その他、航空株キャセイ航空(0293.HK)、中国東方航空(0670.HK)などの物色のほか、後場からはマカオ政府がカジノライセンス維持との報道(「カジノ法」改正案の審議前倒しが材料)からカジノ関連株が大幅高となり銀河娯楽集団(0027.HK)+5.11%、サンズ・チャイナ(1928.HK)+7.02%などの物色が目立った。
個別銘柄
SANDS CHINA LTD | サンズ・チャイナ | 1928.HK | +7.02% | カジノ関連 |
BOC HONG KONG | 中銀香港 | 2388.HK | +5.24% | 銀行 |
GALAXY ENT | 銀河娯楽 | 0027.HK | +5.11% | カジノ関連 |
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | ▲0.81% | 医薬品メーカー |
HENDERSON LAND | 恒基兆業地産 | 0012.HK | ▲1.14% | 不動産 |
WH GROUP | 万洲国際 | 0288.HK | ▲1.39% | 豚肉生産 |
中国国家統計局は16日、今年1月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比+0.9%だったと発表。上昇率は市場予想(+1.0%)を下回る水準。前月(+1.5%)から大幅に鈍化した。ゼロコロナ政策が続く中国では消費者の購買意欲が減少傾向の中、1月をピークに減少傾向が続く。昨日、中国人民銀行は政策金利については据え置きが決定したばかりだが、今後は当局の政策期待の高まりがより考えられることになりそうだ。
中国人民銀行は1月、政策金利「LPR(ローンプライムレート)」の1年物を10 bps引き下げ、3.7%とした。12月の50 bpsに続き2カ月連続の引き下げだ。LPRの5年物も1年9カ月ぶりに50 bps引き下げ、4.6%としている。政策金利は上述した通り据え置きとなっているが、金融緩和で減速する景気を支える狙いが強いと考えられる。
中国マーケットは上海総合指数が前日比0.57%高の3465.83 pt。中国経済対策の期待感が強まる流れの中、2日続伸となった。上記で記載した通り、朝方の経済指標をもとに、金融緩和の余地が広がると期待が高く金融セクター中心に相場を牽引した。