インフレは加速もコアCPIは落ち着いた動きに
4月10日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は、前月比0.9%上昇で、2022年6月以来となる大幅な伸びを記録した。
背景には、イランとの戦争によってガソリン価格が急騰し、エネルギー価格が全体の物価上昇を強く押し上げたことがある。ガソリンだけでCPI全体の伸びの約4分の3を占めたと推計され、エネルギー要因の影響が極めて大きかった。
一方で、食品とエネルギーを除くコアCPIは前月比0.2%上昇と前月と同水準にとどまり、前年同月比でも2.6%上昇だった。食品とエネルギーを除いたコアCPIの伸びが事前予想を下回ったのである。特に、住宅とエネルギーを除くサービス価格は前月比 +0.2% と、年初以降で最も小幅な上昇にとどまり、基調的なインフレ圧力はやや落ち着きを見せている。
すなわち、3月のCPIは、エネルギー高による物価押し上げの影響が大きいという構図で、コアの動きだけを見れば、FRBが警戒する持続的なインフレ圧力は、懸念したほどではなく、むしろ落ち着いた動きになっている可能性もある。
今後は、エネルギー供給の回復が早期に実現するのか、エネルギー価格が安定を取り戻せるかに掛かってくる。引き続きイラン戦争の休戦・和平交渉がポイントになってくるだろう。