
安全への逃避から断続的な金の購入行動が目立つ
経済見通しの先行き不安が強まる中、安全資産への逃避行動が目立ってきている。続伸を続けている金相場では3月31日にも、1オンス=3,090ドルを超え、最高値を更新した。金相場は、今年に入り約17%上昇、先週末まで4週連続で上昇して、最高値となる1オンス=3,063.20ドルを付けていたが、その最高値もあっさり塗り替えた。
トランプ米大統領は、3月26日に全ての米国外産自動車に25%の輸入関税を賦課する布告に署名した。トランプ政権は、4月2日にも相互関税を発表する予定を公表している。関税戦争が本格化することにより、経済成長見通しが急速に悪化しており、先行き懸念が強まっている。
金融市場では、それらからの影響を測りかねており、リスク回避の流れが強まっている。そうした中、道理なことではあるが、安全資産とされる金に資金が流入している。
また、金には、各国・地域の中央銀行による断続的な買いが入っていることに加え、地政学的な面でも不確実性が高まる中で安全資産としての需要が高まっている。金の上場投資信託(ETF)へも、強い資金流入が見られる。
大手金融機関の金相場の予想も切り上げが続いており、一部では、年末までに1オンス=3,500ドルを見込む強気の予想も出てきている。