格付け会社ムーディーズは、21日、米地銀11行(以下)を格下げした。米FRBが昨年3月以来金融引き締めを実施し金利が上昇したことから、債券ポートフォリオと貸出への影響が出ていること、3月に米銀2行の経営破綻により信用状況が悪化して預金流出が見られることで、経営に不安定さが増していることが理由として挙げられた。
3月30日には、ムーディーズは、米地銀の経営環境が急速に悪化していることを理由に、金融システムによりストレスがかかるリスクを指摘し、米国の金融システムの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げていた。今回は、その一環での見直しとみられる。
(以下格下げされた11行)
U.S. Bancorp
Western Alliance Bancorporation
Western Alliance Bank
US Bank National Association
KeyCorp
Old National
Fulton Financial
First Merchants
Bank of Hawaii Corporation
Bank of Hawaii
First Hawaiian Bank
Comerica Incorporated
Comerica Bank
以上