ハンセン指数は大幅反落、香港金融当局は3年ぶりに香港ドルに介入

香港デイリー 5/12
ハンセン指数 ▲2.24% 反落

12日の香港市場~ハンセン指数は大幅反落

ハンセン指数 19,380.34 pt (▲2.24%)
中国本土株指数 6,594.81 pt (▲2.58%)
レッドチップ指数 3,666.07 pt (▲1.54%)

売買代金 1,156億2百万HK$(前日1,261億5百万HK$)

ハンセン指数(HSI Index)

前日の米株市場は主要3指数は揃って下落、12日に発表された米CPIの結果を受け株価はマイナスに転じる展開となった。4月の米CPIは前年比8.3%と市場予想上回り、急速な利上げと景気悪化懸念が一段と強まる内容となった。次回6、7月のFOMCでは75bpsの利上げも示唆され、米国債金利は大幅反発となった。当初の予想では6、7月が50bpsの利上げと言われていたが、9月も同様の利上げに踏み切る可能性がある。足元の米株はサポートラインを割ってきており、ナスダック総合指数は年初からの下げが▲28%強、代表的な指数であるS&P500は節目の4,000ptを再び割ってきた。リスク資産は引き続きボラティリティが高い相場が当面続く可能性がある。

ナスダックは年初から▲28%強

12日の香港市場は大幅反落、ハンセン指数は2.24%安、ハンセンテック指数は3.84%安となった。香港金融当局(HKMA)は香港と米国の金利差が拡大することを危惧し、3年ぶりに約15億8600万香港ドルの買い介入を行なった。USD/HKDは直近7.85とUSD/HKD のレンジ7.75 〜 7.85の上限に達していた。

香港株式市場は中国自動車株が下落、NIO(9866)9.9%安、小鵬汽車(9868)9.1%安、理想自動車(2015)7.1%安、動画配信のビリビリ(9626)8.0%安、Eコマースの京東集團(9618)7.7%安、高性能データセンター開発の万国数拠HD(9698)7.6%下落とテック銘柄が下げに寄与した。また仮想通貨が大幅反落、ビットコインが節目の30,000ドルを割り前日比で 一時15%安の26,000ドルをタッチ。ブロックチェーン関連株が下落、Huobi Technology(1611) 9.9%安、Xiong’an Technology(1647)5.8%安、Ouke Cloud Chain(1499) が2.3%安。セクターでは中国不動産株が下落し、合景泰富地産(1813)12.2%安、中国不動産開発大手の碧桂園(2007)6.9%安となった。

個別銘柄

SANDS CHINA LTDサンズ・チャイナ1977.HK0.95%カジノ
AIAAIA1299.HK0.55%保険大手
CKI HOLDINGS長江インフラ1038.HK0.37%インフラ投資
     
SUNNY OPTICAL舜宇光学科技2382.HK▲6.75%光学部品メーカー
COUNTRY GARDEN碧桂園2007.HK▲6.93%中国不動産開発大手
JD-SW京東集團9618.HK▲7.78%Eコマース

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