インフラ整備主導で中国株は大幅反発、ハンセン指数は金融株が下げに寄与

香港デイリー 4/27
ハンセン指数 +0.06% 小幅反発

27日の香港市場~ハンセン指数は2日続伸

ハンセン指数 19,946.36 pt (+0.06%)
中国本土株指数 6,786.02 pt (+0.57%)
レッドチップ指数 3,801.18 pt (+0.86%)

売買代金 1,251億5百万HK$(前日1,227億9百万HK$)

ハンセン指数(HSI Index)

前日のNY市場は3指数揃って大幅反落、NYダウは809ドル安(2.4%安)、ナスダック総合指数は4%安と今年の最安値を更新した。同指数の年初からのパフォーマンスは▲20%を超え、今週相次ぐ大手ハイテク企業の決算を前に大幅な調整入りとなった。アフターマーケットではGOOGL、MSFTが決算を発表、GOOGLは下げに転じるなどGAFAといった大型銘柄の調整入りが目立つ。FANG指数は前日比5%下落と年初来安値を大幅に更新、昨年から指数を牽引してきた銘柄の下落が続く。引き続き本日はMeta、明日はAMZN、AAPLなど指数寄与の高い銘柄が決算発表を控える。

Image
今週の米決算企業
NY FANG Indexは大幅に調整入り

27日は株式市場は日本を含めアジア市場は下落、一方、中国をはじめ香港市場は反発、上海総合指数は2.5%高と大幅上昇した。中央財経領導経済委員会に出席した習近平氏はインフラ整備を主導していくことを改めて表明、中国市場はインフラや鉄道関連が上昇した。香港市場もゼネコンなどインフラ関連株が上昇、中国建築国際集団(3311/HK)4.6%高、中国中鉄(390/HK)が3.7%上昇。ハンセン構成銘柄は火鍋チェーンの海底撈国際HD(6862)11.4%高、石油大手のCNOOC(883)6.7%。テック関連の上昇も前日の流れから続き、ハンセンテック指数は1.6%高、電子機器のBYDエレクトロニック(285)11.9%、動画配信のKUAISHOU(1024)4.9%、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(1347)4.6%上昇した。一方、金融株が下落、決算発表から連日大幅な下げとなったHSBC(0005)2.8%安、昨日減配を発表したハンセン銀行(0011)3.3%安、不動産大手も下落、中国不動産開発大手の碧桂園(2007)2.2%安、中国海外発展(668)2%安とハンセン指数を押し下げた。

個別銘柄

HAIDILAO海底撈國際6862.HK11.4%火鍋チェーン
CNOOC中国海洋石油(CNOOC)0883.HK6.73%石油関連
JD-SW京東集團9618.HK3.58%Eコマース
     
COUNTRY GARDEN碧桂園2007.HK▲2.26%中国不動産開発大手
HSBC HOLDINGSHSBC0005.HK▲2.82%国際銀行
HANG SENG BANKハンセン銀行0011.HK▲3.37%香港大手行

関連記事