香港デイリー 4/25
ハンセン指数 ▲3.73% 5日続落
25日の香港市場~ハンセン指数は5日続落
ハンセン指数 19,869.34 pt (▲3.73%)
中国本土株指数 6,684.73 pt (▲4.13%)
レッドチップ指数 3,776.83 pt (▲4.32%)
売買代金 1,348億4百万HK$(前日1,086億5百万HK$)
週明けの株式市場は全面安、前週末の米株式市場の大幅安を受け売り優勢の相場となった。先週末の米国3指数は揃って2%強の下落、NYダウは一時1,000ドル超の下落と急速な利上げへの警戒感と今週から始まる米国のGAFAを始め大手主要株の決算を前に大幅な調整に入った。パウエルFRB議長は来月5月3-4日に開催されるFOMCで0.5%ポイントの引き上げが検討されるといった趣旨の発言、また一部のFRB高官が0.75%ポイントの利上げについて言及したことも市場では敏感に反応した模様。FOMCに先立ち28日は日銀金融政策決定会合が控え先週から急ピッチに円安に触れたドル円相場を踏まえ、政策変更への言及があるかどうか注目が集まる。現時点は大規模な金融政策を維持する方針だが、ドル円相場は20年ぶりの安値水準である129円/ドル台まで下落していることもあり、何らかしらの政策変更があるかもしれない。
日本円同様に為替安が続くのが人民元である。25日元/ドル相場は一時、6.58元/ドルと20年12月の水準まで急落と先週末から急ピッチでの元売りが進む。中国では、新型コロナウイルスの感染が依然、猛威を奮っており、上海でロックダウンを再び強化する動きが見られる。人口2,000万人以上の北京市は、東部朝陽区の数十の住宅地を封鎖し、住民に検査を受けるように指示。過度なゼロコロナ政策による人流の引き締めが景気を下押しする可能性が高まっており人民元安が続く。一部では中国国債から資金が流出していることも指摘されている。中国10年債の長期金利は低下基調が続き、先週末には同米国債利回りを約12年ぶりに下回った。米国の利上げによる影響も考えられるが、中国の景気後退が市場にも反映されはじめ、より資金流出につながる可能性も高い。30日には中国4月製造業PMI・非製造業PMIも予定しており、ロックダウンの影響、そして中国経済の見方に注目が集まる。
25日の香港市場は5日続落、一時は800pt下落とハンセン指数は節目の20,000pt割れ、ハンセンテック指数も5%強安と構成銘柄は全面安となった。企業向けソフトウエアの金蝶国際ソフト(268)8.6%安、先週末、米国SECの上場廃止リストに組み込まれた中国自動車の理想汽車(2015)が8.4%安、自動車の小鵬汽車(9868)7.2%安、昨年新規上場した新興株も大幅安、人工知能のSENSETIME(20)7.0%安、動画配信の快手(1024)6.7%安、ビリビリ(9626)5.9%安。ハンセン構成銘柄も3銘柄を除いて全面安、火鍋チェーンの底撈国際HD(6862)15.7%安、先週末決算を発表した招商銀行(3968)が10%安となった。
個別銘柄
POWER ASSETS | 電能実業 | 0006.HK | 1.13% | 電力 |
CLP HOLDINGS | 中電控股 | 0002.HK | 0.97% | 香港電力大手 |
LINK REIT | Link REIT | 0823.HK | 0.07% | 不動産 |
XINYI SOLAR | 信義光能 | 0968.HK | ▲8.69% | ガラス生産 |
CM BANK | 招商銀行 | 3968.HK | ▲10.2% | 商業銀行 |
HAIDILAO | 海底撈國際 | 6862.HK | ▲15.7% | 火鍋チェーン |