売買代金は1,000億香港ドル割れの薄商い、消費関連が買われ指数は反発

香港デイリー 4/1
ハンセン指数 +0.19% 反発

1日の香港市場〜ハンセン指数は下げ幅を縮小しプラ転

ハンセン指数 22,039.55 pt (+0.19%)
中国本土株指数 7,537.16 pt (+0.15%)
レッドチップ指数 4,002.14 pt (+0.98%)

売買代金 946億0百万HK$(前日1,024億0百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

前日の米国市場は主要3指数揃って下落、月末のポジション売りなども伴いNYダウは550ドル安。期初はじめの株式市場は売り優勢の相場からアジア市場は小幅安で始まる。昨日米政府は今後6カ月間にわたり石油備蓄を1日あたり平均100万バレル放出すると決定。これを受けて夜間の原油先物は下落、WTIは再び100ドル/バレルを割るなど商品市況の過熱にも一服感が見られた。ただウクライナ情勢は依然重しとなっており再びコモディティ高につながる可能性も高い。ウクライナとロシアは1日に停戦協議をオンラインで再開する見通しだが、ロシアは軍事的な圧力を緩めていない模様。また中国の上海は4/1から西部を対象にロックダウンを実施、昨日の上海の新規感染者は4,502人と引き続き感染者の増加が続いているなど先行き不透明が続く。本日発表された中国財新製造業PMIは市場予想50を下回り48.1とパンデミック発生の2020年3月以来の低水準となった。昨日発表された製造業・非製造業PMIに続いて50割れ、中国経済活動の停滞は長引く可能性が意識されている。

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中国財新製造業PMIは50を下回り20年3月以来の低水準

本日の米国時間は3月の米雇用統計そして、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の挨拶に注目が集まる。先週金曜はハト派の同氏の発言を受けて米金利は大幅上昇し、米10年債は2.5%を超えた。年内の利上げに対して50bpsの上昇も容認する先週の発言に対してハト派寄りのウィリアムズ氏からどう判断するのか本日の米雇用統計の内容に目が集まる。

米10年債は2.5%を超えたあと一服

1日の香港市場は寄り付きは安く始まるも、後場にかけて下げ幅を縮小しハンセン指数はプラスに転じた。ただ商い自体は閑散であり、売買代金は1.000億香港ドルを割った。小売や食品飲料の銘柄群が物色され、中国のロックダウンをはじめ長期化する可能性が示唆されていることもあり消費関連銘柄が買われた。中国ニット衣料の申洲国際集団HD(2313)5.7%高、飲料大手の農夫山泉(9633)4.4%高、そのほか石油関連も上昇、昨日決算を発表した中国海洋石油(883)1.8%上昇した。一方、ハンセンテック指数は昨日に続いて他指数をアンダーパフォームし0.74%安、SECの上場廃止リストに追加された検索大手の百度(883)は連日大幅安4.45%安。米SECは「会計監査を巡る米中合意が近い」と関する憶測を否定したことがさらに上場リスクに波及した。

個別銘柄

SHENZHOU INTL申洲国際集団HD2313.HK5.72%中国ニット衣料
NONGFU SPRING 農夫山泉9633.HK4.43%飲料大手
HENGAN INT’L恒安国際集団1044.HK3.17%紙製サニタリー用品最大手
     
HAIDILAO海底撈國際6862.HK▲3.25%火鍋チェーン
AAC TECH瑞声科技2018.HK▲3.26%小型電子部品メーカー
SINO BIOPHARM中国生物製薬1177.HK▲3.54%バイオファーマー

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