中国PMIは非・製造業ともに50割れ、米SECの中国上場廃止リスト追加も重しに

香港デイリー 3/31
ハンセン指数 ▲1.06% 反落

31日の香港市場〜ハンセン指数は4日ぶりの反落

ハンセン指数 21,996.85 pt (▲1.06%)
中国本土株指数 7,525.89 pt (▲1.10%)
レッドチップ指数 3,963.31 pt (▲1.37%)

売買代金1,024億0百万HK$(前日1,553億6百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

31日の株式市場は夜間に原油先物が再び上昇したことを受けて米先物は下落、ロシアとウクライナの会談で楽観的に買われた前日から米国株式は下落した。一方、31日午前に米政府はインフレ対応策で石油備蓄の放出を検討しており、数か月以内に1日あたり100万バレル、合計で1億8000万バレルに達する可能性があるとの一部報道から原油先物は下落、WTI原油先物、ブレント原油先物は揃って4%近く下落した。また同時間帯に中国の3月製造業、非製造業のPMIが発表された。中国国家統計局によると3月の製造業PMIは49.5と市場予想の49.9を下回り、5ヶ月ぶりに50割れとなった。非製造業PMIにおいても48.4と7ヶ月ぶりの50割れ、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う深圳、上海などでのロックダウンやウクライナ情勢に伴う資源高を受けて景況感が悪化したものと考えられる。

3月製造業、非製造業ともに50割れとなった

31日の香港市場は4日ぶりに反落、ハンセン指数は1.06%安となった。前日に続きハイテク株の比重が高いハンセンテック指数が他指数をアンダーパフォーム1.4%安、30日米国証券取引委員会(SEC)は米国上場の中国株の上場廃止リストに追加で5社の発表を行った。これらの5社は4月20日までにSECに証拠書類を提出し、上場廃止の条件を満たしていないことを証明する必要がある。これを受けインターネット検索中国最大手の百度(285)3.7%安となった。その他、電子機器の電子機器(285)3.7%安、前日大幅上昇したヘルスケアのJDヘルス(6618)4.6%安が下げた。自動車関連も下げ、理想汽車(2015)2.6%安、小鵬汽車(9868)1.9%安と売られた。一方、銀行株が上昇、前日に決算を発表した世界最大手の中国工商銀行(1398) 1.0%高、3位の農業銀行農業銀行(1288) 0.6%高は両銀行ともに昨年の純利益は10%超え、昨日のCCB、BOCの好調な利益に続いた。ICBCの純利益は+10.3%、AgBankは+11.7%の増益、配当もそれぞれ+10%、+11%増額した。また中国中信(267)2.3%高、決算内容は純利益は702 億元で、前年比24%増と過去最高を記録したことで買われた。2日前に決算を発表した中国2位のChina Construction Bank(939)1.5%高、4位の Bank of China(3988)0.9%高も上昇した。

30日に発表され、追加で5社を発表

個別銘柄

LONGFOR GROUP龍湖集團0960.HK2.54%不動産開発
CITIC中国中信0267.HK2.35%銀行
CCB中国建設銀行0939.HK1.55%銀行
     
CSPC PHARMA石薬集団1093.HK▲4.93%医薬品の製造・販売
WUXI BIO薬明生物技術2269.HK▲5.99%バイオ医薬品開発
SHENZHOU INTL申洲国際集団HD2313.HK▲7.33%中国ニット衣料

関連記事