ハンセン指数は2日続伸、インターネットやハイテク企業が相場を牽引

香港デイリー 3/29
ハンセン指数 +1.12% 反落

29日の香港市場〜ハンセン指数は2日続伸

ハンセン指数 21,927.63 pt (+1.12%)
中国本土株指数 7,513.00 pt (+1.58%)
レッドチップ指数 3,946.05 pt (+0.03%)

売買代金1,251億0百万HK$(前日1,499億5百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

米国市場は3日続伸しNYダウは94ドル高で取引を終了。原油先物をはじめ商品市況が大幅安、WTI原油先物は終値で7%下落、先週売られたハイテク株が買い直され、株式分割の計画が明らかになった電気自動車のテスラが8%高と相場を牽引した。米債券市場では長期債や超長期債の利回りが一時低下する一方、米2年債などの短期債の利回りは上昇し、再び2.4%台まで戻している。今週は米個人消費支出の物価指数、米雇用統計、29日にはウクライナとロシアの停戦交渉が再開されるなどのイベントを控え、アジア市場は小幅高で取引されている。ドル円相場は一時125円/ドルまで円が売られる展開、前日の日銀の「連続指し値オペ」を実施したことも市場ではより一層の日米金利差が意識されたことが要因だ。米原油先物相場の下落や円安・ドル高基調を材料に日本市場をはじめアジア市場は買い優勢の相場になったものの、引き続きドル円相場がより円安に触れる可能性が高いとみられ市場の注目が集まっている。

ドル円相場は一時125円を超える

29日の香港市場は2日続伸、テクノロジー株中心に相場を押し上げ堅調、ハンセンテック指数は2日連続で2.5%強の上昇となった。筆頭はJD Health(6618)が17.8%高、今後24か月間に最大30億株の買い戻しを承認したと発表されたのを材料に大幅上昇。医療サービス企業のアリババ・ヘルス(241)も8.2%と連れ高なった。昨日大幅高となったフードデリバリーの美團(3690)は連日買われ5.7%高、動画配信の快手(1024)、ソフトウエアの明源雲集団HD(909)といったインターネット企業が堅調だった。外食産業もしっかり、火鍋チェーンの海底撈國際(6862)は連日の大幅高となり+8.2%、香港での新型コロナウイルス感染再拡大が落ち着きつつあり、新規感染者は3日連続で1万人を下回ったこともプラスになった模様。決算個別では飲料大手の農夫山泉(9633)が2.4%高。前日発表した通期決算は4割増益となり、配当の増額も好感された。自動車関連や医薬品関連も継続して買われた。一方、携帯会社のXiaomi(1810) はトレンドに逆行して2%以上下落、一時7%まで下落した。Xiaomiの産業チェーンのあるプロジェクトは、上海証券取引所の科学技術革新委員会と深セン証券取引所のChiNextの調査を受けていると報道されたことが売られた要因もすぐに否定され下げ幅を縮小した。

個別銘柄

ALI HEALTH阿里健康0241.HK8.26%医療サービス
HAIDILAO海底撈國際6862.HK8.22%火鍋チェーン
JD-SW京東集團9618.HK6.05%Eコマース
     
XIAOMI-W小米集団1810.HK▲2.48%中国電機メーカー
AAC TECH瑞声科技2018.HK▲2.51%小型電子部品メーカー
CG SERVICES碧桂園服務6098.HK▲4.86%不動産管理サービス

関連記事