ハンセン指数は3週間ぶりの高値まで回復、インターネット企業が相場を牽引

香港デイリー 3/23
ハンセン指数 +1.21% 反発

23日の香港市場〜ハンセン指数は2日続伸

ハンセン指数 22,154.08 pt (+1.21%)
中国本土株指数 7,635.13 pt (+1.28%)
レッドチップ指数 3,997.79 pt (▲0.38%)

売買代金1,773億4百万HK$(前日1,316億7百万HK$)

ハンセン指数(HSI INDEX)

アジア指数は上昇。前日の米国市場が3指数揃って上昇したことを受け株高のラリーが続いた。特に米金利の上昇を受けて利ざやの改善が見込める金融株が相場を牽引。米国金利は前日のパウエル氏の発言を受けて、米10年債金利は一時1.4%台を超え、3年以来の高水準を付けた。日米金利拡大からドル円相場は円売りが続き、ドル円は121円/ドル台をのせアベノミクスの高値125円まで迫る勢いとなった。先週の日銀決定会合では黒田総裁は円安を容認する発言だったこともあり更に円売りが加速される可能性がある。一方、日経平均は7日続伸し1月半ばの水準まで回復、米国でもハイテクの比重が高いナスダック総合指数が続伸している。市場では金融緩和による金余りとウクライナ情勢の緊張緩和から株に資金が戻っている可能性も高く堅調な相場が続いている。

ドル円相場は2016年1月頭の水準まで下落

23日の香港市場は2日続伸、昨日のアリババの自己株買いを追い風にインターネット企業が相場を牽引した。ハンセンテック指数は2.0%高、スマートフォンのXiomi (1810)は決算を発表し、昨年の税引調整後の純利益は70%増加。またHK$100億(約1,500億円)の自己株買いを発表し4.0%高。その他、動画配信のビリビリ(9626)10%高、電子書籍ストアの閲文集団(772)8.4%高、ショートビデオの快手(1024)6.2%高、AI企業のセンスタイム(20)5.3%高と昨年上場したネット銘柄の大幅高が目立った。ZTE(0763) は午後から取引が再開され一時60%強まで上昇した。米制裁違反巡る5年間にわたる執行猶予期間について、予定通り22日に終えるべきと判断を下したのが材料となった。ハンセン構成銘柄ではウーシー・バイオロジクス(2269)が11.9%高、通期決算の利益倍増が材料。石薬集団(1093)も上昇し、医薬品セクターが指数に寄与した。その他、自動車や銀行・保険といった銘柄も物色された。一方、昨日ボーナス株を廃止し大幅安となったホンコン・チャイナガス(0003)が下落、スポーツ用品も下落し安踏体育用品(2020) は7%下落した。

アリババは底値から大幅に上昇した

個別銘柄

WUXI BIO薬明生物技術2269.HK11.91%バイオ医薬品開発
BABA-SWアリババ集団9988.HK6.71%Eコマース中国最大手
CSPC PHARMA石薬集団1093.HK5.28%医薬品の製造・販売
     
HK & CHINA GASホンコン・チャイナガス0003.HK▲3.90%ガス
AAC TECH瑞声科技2018.HK▲6.95%小型電子部品メーカー
ANTA SPORTS安踏體育2020.HK▲7.11%スポーツシューズ生産・販売

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