香港デイリー 2/17
ハンセン指数+0.3% 小幅に続伸
17日の香港市場~ウクライナ情勢の緊迫再びへ
ハンセン指数 24,792.77 pt (+0.30%)
中国本土株指数 8,711.40 pt (+0.37%)
レッドチップ指数 4,291.54 pt (-0.11%)
売買代金 1,046億0,170万HK$(前日1,017億9,020万HK$)
17日の香港市場はウクライナ情勢から再び投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。17日にはロシア国営メディアが『ウクライナ軍が迫撃砲と手榴弾での攻撃を実施した』と報じたことから香港時間12時(日本時間13時)に指数は急落、前日比マイナスまで下落したものの、後場から全体戻す展開。個別では製薬メーカーの薬明生物技術 (2269.HK) が大幅反発。南方系ファンドから資金流入とのことから、直近安値14日から急反発が続く。セクターでは自動車・カジノ関連の上昇が前日に続いて見られた。その反面、ハンセン指数の構成銘柄では通信キャリア最大手の中国移動(0237.HK)、中銀香港(2388/HK)など銀行・保険株が下げを牽引。個別でも中銀香港(2388.HK)、中国人寿保険(2628.HK)など主要金融株が大きくアンダーパフォームした結果となった。
香港においてはコロナ新規感染者が連日過去最多を更新する中、経済鈍化を懸念する声も高い。前日の新規感染者は4,285人 コロナ予備軍 7,000人と発表、本日は5,000人強の新規感染者の見込みだ。香港当局は3月から1日100万人規模の検査を実施との報道もあり、経済対策には以前、時間を要する模様だ。
個別銘柄
WUXI BIO | 薬明生物技術 | 2269.HK | +6.05% | 医薬品メーカー |
HAIDILAO | 海底撈國際 | 6862.HK | +3.47% | 火鍋チェーン |
BYD COMPANY | 比亜迪 | 1211.HK | +2.67% | 自動車 |
CHINA LIFE | 中国人寿保険 | 2628.HK | ▲1.86% | 保険 |
ENN ENERGY | 新奧能源 | 2688.HK | ▲1.88% | 電力ガス |
CHINA MOBILE | 中国移動 (チャイナモバイル) | 0941.HK | ▲1.97% | 通信キャリア最大手 |
引き続き17日のマーケットはウクライナ情勢が懸念される相場に戻り、前日の米株安からも地政学リスクに影響されるマーケットが続きそうだ。
一方、本土マーケットは3日続伸。上海総合指数は+0.06%の3468.04 ptと小幅に上昇。中国人民銀行の総裁は「緩和的な金融政策を柔軟に維持していく方針」とコメント。上値は重いながらも堅調な相場が続く。